本州の人には意外かも知れないけれど、北海道には新幹線に乗ったことがないという人が結構いる。
なぜかと言えば、北海道から本州へ行こうとしたら、目的地がどこであれ、まずは飛行機で近場の空港へ飛んでしまうからだ。
娘が東京へ転勤になってしばらくして京都に遊びに行くとき、飛行機で行ったら同僚に呆れられたそうだけれど、その頃は新幹線で行くという選択肢は思い浮かばなかったのだという。
その後出張にもたびたび出かけるようになり、どこに行くにも新幹線や電車で行くことに慣れたそうだ。
そんなわけで、私も新幹線に乗ったことは2度しかなかった。
一度目は高校の修学旅行でだった。
あまりに古い話で憶えていないけれど、多分、東京から大阪まで「こだま」に乗ったのだろう。
車窓から電信柱が飛んでいくのを見ておおはしゃぎしたことを思い出す。
2度目は息子が結婚を決めたとき。
今は嫁となったお嬢さんのお宅へご挨拶に伺った帰り、京都まで足を伸ばして「ひかり」に乗った。
3度目となる今回は、東京から京都まで、京都から名古屋まで「のぞみ」に乗った。
乗ってみれば、乗り心地は他の電車と大差はないわけで、これはやはり顔を見なければと、降りてからカレが走り出すのを待った。
す~っと滑るように走り去るカモノハシを見て、やっと、「おお、新幹線だ~」と実感していたら、夫が、「満足したか?」と訊いた。
ほとんど子供だ
でも、やはり、新幹線に乗ることは、北海道人にとって特別行事なのだ。
次は東北新幹線だけれど、乗れるのはいつの日だろう?