珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

受刑者からの義捐金

2011年04月27日 | 日々のこと

法務省が、全国の刑務所や拘置所など刑事施設に収容されている受刑者らからの義捐金が送金されたことを発表した。

義援金は2800人の受刑者が、刑務所に入る際に預けた領置金や、作業報奨金から自発的に申し出たものだという。

それはとても尊い気持ちからだと思う。

でも、2156万円の金額、平均すると、一人7700円にもなるのだ。

それは、本当にみんな自発的に申し出たお金なのだろうか。

受刑者の作業報奨金は、信じられないほど少ないだそうだ。

一日働いて、わずか数百円だと、何かで読んだことがある。

汗と涙の結晶のようなお金だ。

受刑者の中には金銭的に恵まれた人もいるだろう。

けれど、出所しても仕事も住む場所も無く、身内もいない、いても頼れないという人が少なくないのではないだろうか。

そのため、すぐにお金に困って再び犯罪に走る人も多いという。

だから、そのお金は、普通の人の7700円とは全然違う、受刑者にとっては、絶対必要なお金なのではないかしら。

それを、見えないプレッシャーを感じて泣く泣く出したのであれば、とても切ないと思う。

もちろん、何万人もいるであろう受刑者の中の2800人だから、ほんとうに出したい人だけ出したのかもしれない。

それならば、とてもありがたいことだけれど。