今日(2月4日)は二十四節気の一つ「立春」です。
昨日までが「寒の内」で、今日からは暦の上では「春」となります。
しかし、札幌では日中の最高気温が氷点下6度前後くらいまでしか上がらないようであり、全国的にも真冬の寒波に見舞われて寒い一日となりそうです。
唱歌「早春賦」の歌詞にあるように、「春は名のみの 風の寒さや」のとおり、春はまだまだ先のようです。
それもそのはず「立春」の本来の意味は「寒さを極める時期」であり、「立春だからこの寒さ、春の気立つ」と言われています。
きょうは立春に関する行事や習慣について調べました。
「立春と正月」
古来、自然の景色の変化から季節の移り変わりを把握する「自然暦」を使用していましたが、飛鳥時代に中国から二十四節気が伝えられると、冬至が年の分割
の起点と考えるようになり、立春を一年の始まりとして暦が作成されるようになったようです。
明治時代に改暦が行われるまでは、立春は正月とほぼ同じ頃に重なっていたため、正月に「初春」などの言葉が使われいました。
このことが新暦となった現代でも年賀状に「初春」や「新春」と書く習慣が残っている所以のようです。
「年内立春」
旧暦の正月の前(年末)までに「立春」が来ることです。今年は2月14日が旧正月なので「年内立春」となります。
「新年立春」
旧暦の正月以降に「立春」が来る場合をいいます。昨年(平成21年)は1月26日が旧正月なので「新年立春」となります。
「立春大吉」
立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を張る習慣があります。
この文字は縦書きすると左右対称になり、一年間災難に遭わないというおまじないといわれています。
「立春を基準にした節目」
旧暦では1年の始まりは立春からと考えられていたため、立春を基準にさまざまな決まりや節目の日が存在しています。
・「暦上の春」 立春から立夏の前日までを言います。
・「節分」 立春の前日のことで、立春が正月であるのに対して節分は大晦日の意味があります。
・「八十八夜」 立春から数えて、88日目です。この日に摘んだお茶は霜を被らないため高級な茶葉であるといわれています。
・「二百十日」 立春から数えて210日目のことです。台風が襲来する可能性が高く農家には厄日とされています。
・「二百二十日」 二百十日と同じく統計上、台風が襲来する可能性が高い日です。
「春一番」 立春以降に初めて吹く南よりの強風を言います。
「寒の戻り」 「寒の戻り」とは、春になって気温の上がる時期に突然やってくる寒さのことで「余寒」とは異なります。
「余寒」 「余寒」とは、「立春」後の寒さを表す言葉です。寒が明けても未だ残る寒さのことで「残寒」とも言い、「立秋」後の暑さを表す「残暑」に対する言葉
です。
「余寒」を詠った句がありますのでご紹介します。
「鎌倉を 驚かしたる 余寒あり」 高浜虚子
(訳): 本格的な春も間近いと言う時になって、突然寒波が襲ってきた。それもよりによって温暖な湘南の地である鎌倉を狙ったように
今月中旬以降は春を感じる日が徐々に表れてくると思いますが、「余寒」、「寒の戻り」には十分注意し風邪などひかないようにしましょう。
昨日までが「寒の内」で、今日からは暦の上では「春」となります。
しかし、札幌では日中の最高気温が氷点下6度前後くらいまでしか上がらないようであり、全国的にも真冬の寒波に見舞われて寒い一日となりそうです。
唱歌「早春賦」の歌詞にあるように、「春は名のみの 風の寒さや」のとおり、春はまだまだ先のようです。
それもそのはず「立春」の本来の意味は「寒さを極める時期」であり、「立春だからこの寒さ、春の気立つ」と言われています。
きょうは立春に関する行事や習慣について調べました。
「立春と正月」
古来、自然の景色の変化から季節の移り変わりを把握する「自然暦」を使用していましたが、飛鳥時代に中国から二十四節気が伝えられると、冬至が年の分割
の起点と考えるようになり、立春を一年の始まりとして暦が作成されるようになったようです。
明治時代に改暦が行われるまでは、立春は正月とほぼ同じ頃に重なっていたため、正月に「初春」などの言葉が使われいました。
このことが新暦となった現代でも年賀状に「初春」や「新春」と書く習慣が残っている所以のようです。
「年内立春」
旧暦の正月の前(年末)までに「立春」が来ることです。今年は2月14日が旧正月なので「年内立春」となります。
「新年立春」
旧暦の正月以降に「立春」が来る場合をいいます。昨年(平成21年)は1月26日が旧正月なので「新年立春」となります。
「立春大吉」
立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を張る習慣があります。
この文字は縦書きすると左右対称になり、一年間災難に遭わないというおまじないといわれています。
「立春を基準にした節目」
旧暦では1年の始まりは立春からと考えられていたため、立春を基準にさまざまな決まりや節目の日が存在しています。
・「暦上の春」 立春から立夏の前日までを言います。
・「節分」 立春の前日のことで、立春が正月であるのに対して節分は大晦日の意味があります。
・「八十八夜」 立春から数えて、88日目です。この日に摘んだお茶は霜を被らないため高級な茶葉であるといわれています。
・「二百十日」 立春から数えて210日目のことです。台風が襲来する可能性が高く農家には厄日とされています。
・「二百二十日」 二百十日と同じく統計上、台風が襲来する可能性が高い日です。
「春一番」 立春以降に初めて吹く南よりの強風を言います。
「寒の戻り」 「寒の戻り」とは、春になって気温の上がる時期に突然やってくる寒さのことで「余寒」とは異なります。
「余寒」 「余寒」とは、「立春」後の寒さを表す言葉です。寒が明けても未だ残る寒さのことで「残寒」とも言い、「立秋」後の暑さを表す「残暑」に対する言葉
です。
「余寒」を詠った句がありますのでご紹介します。
「鎌倉を 驚かしたる 余寒あり」 高浜虚子
(訳): 本格的な春も間近いと言う時になって、突然寒波が襲ってきた。それもよりによって温暖な湘南の地である鎌倉を狙ったように
今月中旬以降は春を感じる日が徐々に表れてくると思いますが、「余寒」、「寒の戻り」には十分注意し風邪などひかないようにしましょう。