今日19日は二十四節気の一つ「雨水」です。昔から、雛人形を飾るにはこの日がよいとされています。
そこで今日は「雨水」と「雛飾り」について調べました。
「雨水」とは、「厳しかった寒さも次第に緩み、暖かさに雪や氷が解け出して蒸発し、雪原から上昇する水蒸気が上空で冷やされて、春の雨となって降り出す頃」の
意味で、忍び寄る春の気配に草木が蘇る頃と言われています。
・雛飾り
昔から「雨水」の日は、初節句などでお雛さまを飾るのに相応しい日とされています。
お雛さまは子供を厄から守ってくれる守り神のような存在であり、節句の前日に慌てて飾ることは「一夜飾り」となって、縁起が悪いとされます。
二十四節気の「雨水」の日を迎えることは、雪に代わって雨が降る時期となったことで春を迎えたことを意味し、温かな季節への変わり目として縁起が良いとされており、この日に雛人形を飾り付けると良縁に恵まれると言い伝えられているようです。
では何故、「雨水」に雛人形を飾れば縁起が良いのか、その由来を調べました。
「徳川かわら版」のpageによれば、推測ではあるものの、日本神話に由来するのではないかとありました。
それによれば、神話に出てくる「罔象女神(ミズハノメノカミ)」は日本における代表的な「水の神(水神)」で、水は人の生命を支える根源であり、作物を育てることから、川の水(水=神)が信仰の対象となりました。
また、川は炊事・洗濯などで女性たちが集まる場所でもあり、いつしか「水の神」は、「母神」と考えられるようになり、「罔象女神(ミズハノメノカミ)」が、地方によっては子授け、安産の神として信仰されるようになったようです。
このような背景から、「良い子を授かる=良縁に恵まれる」と考えられるようになったと思われているそうです。(徳川かわら版より)
なお、昔から雛人形を片付ける日が遅くなると嫁に行き遅れるといわれており、その日は二十四節気の「啓蟄(今年は3月6日)」の日が良いとされています。
近年は、いつまでも雛人形を飾っておくのが流行りなのでしょうね。