花が少ないこの時期、我が家では鉢植えのギボウシがたくさんの花を咲かせているのでご紹介します。
「ギボウシ」
ギボウシはユリ科、ギボウシ属の多年草です。
世界の温帯地域で栽培されていますが、最も多くの種が分布するのは日本で、日本から海外に渡り、逆輸入されてきた美しい植物です。
草姿が美しいのでオーナメンタルプランツ(存在感を放つ植物)としても人気があります。
多くのものは花茎は真っすぐに、あるいは斜めに伸び、草丈は50~100cmになって白から淡紫色の花を多数咲かせます。
花は品種によって長さが3cmのものや15cmのものもありますが、全て一日花です。
「葉」
葉は根元にまとまってつき、その種類は光沢のあるもの、つや消しのもの、白粉を帯びるもの、しわの目立つものなどさまざまです。
大型品種の葉っぱは大きさが30cmを超え、すじや班が入っているなど存在感があって、園芸では花以上に葉っぱが観賞用として人気だそうです。
「日本から海外へ」
日本では、古くから観賞用の植物として栽培され、江戸時代から園芸品種が作られるようになりました。
江戸時代後期にはドイツ人の博物学者シーボルトによって欧米に紹介されて世界中に広まっていきました。
現在では、特にアメリカで大型品種の人気が高く、毎年優れた品種には「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」という賞がアメリカホスタ協会から与えられるそうです。
「名前の由来」
ギボウシの名前の由来は、つぼみの姿が橋の柱の先端についている「擬宝珠(ぎぼうし)」に似ているところからと言われています。
アメリカなどの海外では属名のホスタの名で呼ばれますが、この由来はオーストラリアの植物学者N.T. HostとJ.Host、両氏の名に由来します。