らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

老人の定義と敬老の日

2021-09-21 | 時事

昨日は「敬老の日」でした。
そこで今日は老人の定義と敬老の日について調べました。

「高齢者比率の概要」
総務省が10日に公表した、2015年の国勢調査を基にした高齢者の人口推計は、65歳以上の人口が前年より22万人増えて3640万人、総人口に占める割合、所謂、高齢化率は29・1%となり、それぞれ過去最高を更新しました。
この高齢化率は世界最高で、2位のイタリアの23・6%、3位のポルトガルの23・1%を大きく上回っています。

そして、政府は「生涯現役社会」を目指していますが、高齢者の就業率は25・1%となって、初めて「4人に1人」に達したようです。
高齢者の内訳をみると、女性は2057万人で女性人口の32・0%を占めており、男性は1583万人で男性人口の26・0%を占めています。
更に、70歳以上の人口は2852万人で、総人口の22・8%(前年比61万人増)となっています。

「敬老の日の由来」
敬老の日の由来は、1947年(昭和22年)に兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町)で始まった「としよりの日」だと言われています。
この「としよりの日」は、「老人を大切にし、お年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう」という主旨の敬老行事だったそうです。
農閑期であり、気候も良い9月中旬の15日に村人が集まって敬老会を行っていたもので、この小さな村の行事がだんだんと広まったのです。

1951年(昭和26年)には、中央社会福祉審議会が9月15日を「としよりの日」と制定しました。
その後「としより」という表現は良くないとの理由から、1964年(昭和39年)に「老人の日」と改称されたのです。
1965年(昭和40年)になると、「こどもの日や成人の日はあるのだから敬老の日も作るべき」という兵庫県野間谷村の人々の働きかけによって、9月15日が「敬老の日」として新しい国民の祝日となりました。



「老人の定義」
ところで老人とは何歳から言うのでしょうか?
老人福祉法によると、老人の定義は65歳以上となっています。国連の世界保健機関(WHO)でも、65歳以上を高齢者と呼んでいます。
しかし、だからと言って、「敬老の日は65歳からお祝いする」、「65歳から老人!」と決めつけるのもではありません。

「ハッピーマンデイ」
1965年(昭和40年)、国民の祝日に関する法律の改正により9月15日が「敬老の日」と定められましたが、「敬老の日」は最近では、2017年は9月18日、2018年は9月17日、2019年は9月16日と、毎年日付が変わっています。
その理由は、2001年に「祝日法改正」が行われ、「ハッピーマンデー」が導入されたことによるものです。
ハッピーマンデーとは、国民の祝日の一部を従来の日付から特定週の月曜日に移動させ、土・日・月の3連休とする制度のことです。
これにより「敬老の日」は、2003年からは9月の第3月曜日へと移行したため、毎年9月15日から21日までのいずれかの日が「敬老の日」となっているのです。

「敬老の日と老人の日」
敬老の日は9月第3月曜日となりましたが、「老人の日」今も9月15日に残っています。
何故なら、「敬老の日」は祝日法で定められた国民の祝日で、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ための日であるのに対し、
「老人の日」は老人福祉法で、毎年9月15日に定められている日だからです。そして、この日から9月21日までは「老人週間」とされています。

このどちらの日も「国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促す」という意義のもとに制定されていますが、「敬老の日」は❝お祝い❞、「老人の日」は老人福祉への関心を高める❝啓発❞を目的とする日と言えるかもしれません。