らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ダウンジャケットのルーツ

2022-01-04 | 雑学

明けましておめでとうございます。
正月三が日も過ぎて、今日からブログを再開しますので、よろしくお願いいたします。

今年は新年から冷え込んで、寒いお正月となりました。
しかし、初冬が平年より暖かかったことから、漸く本来の寒さとなってきたと感じられる大阪南部の泉州地方です。
この寒さから、街ゆく人は今では冬の定番服装となったダウンジャケットを着ている人を多く見かけるようになりました。
そこで、今日はダウンジャケットのルーツについて調べてみました。

「ダウンジャケットのルーツ」
冬の防寒具として重宝されているダウンジャケットですが、そのルーツは20世紀前半、エベレスト登山に参加したオーストリア人の科学者ジョージ・フィンチが考案したものだそうです。
1922年、英国隊の一員だったフィンチは軍服メーカーに発注した水鳥の羽毛を詰めた布製コートで頂上を目指しました。
当時、防寒着はツイードなどの毛織物が常識だったことから、モコモコとした風体に仲間の失笑を買ったようですが、登るにつれ防風、防寒に威力を発揮したそうです。
フィンチの手記には「誰もが羨ましがる」「もはや笑われていない」と書き残していたということです。
これがダウンジャケットの始まりと言われています。



ダウンジャケットが製品として発売されるのは1930年代で、米国でアウトドア店を営むエディー・バウアーが発売したのが最初です。
彼は真冬の魚釣りで低体温症になりかけた経験から、羽毛を入れてキルティング加工することを思いついたもので、重くかさばる従来の冬物上着の常識を覆す商品として特許を取りました。

第2次世界大戦では、米軍が爆撃機の乗員用フライトジャケットに採用したそうです。
街着として世界に普及したのは1970年代のことです。

「日本でのダウンジャケット」
日本でダウンジャケットが一般的になったのは1990年代のようですが、その始まりは、1970年代に『ヘビーデューティー』というコンセプトが紹介されたころと言われています。
『ヘビーデューティー』とは、1970年代後半、街中で主にアウトドア向けのファッションアイテムが流行したのですが、その着られた様を「ヘビーデューティー」と言うようです。

当時、サーフィンやスキーそしてジョギング、キャンプや登山など自然を相手にするスポーツやライフスタイルが流行し、そうしたシーンで使われる機能性の高いウェアやアイテムを普段の生活にも取り入れる傾向が強くなっていました。
その一つがダウンジャケットやダウンベストなどですが、モコモコとしたシルエットを街で着ていると奇異な目で見られたと言います。

しかし、その後、国産品が作られるようになると共に外国製品も手頃な価格になったこともあって、1990年代のアメリカンカジュアルスタイル(アメカジ)ブームに乗じて本格的に浸透していきました。

現在ではダウンジャケットは防寒衣料だけでなくファッションアイテムとして認識されるようになってきたということです。