らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

江戸の大火災「振袖火事」

2022-01-18 | 雑学

昨日1月17日は、6434名が亡くなり、46万世帯以上が被災した阪神淡路大震災から27年になる追悼の日でした。
そして今日1月18日は、今から365年前になりますが、1657年(明暦3年)の『明暦の大火(振袖火事)』が起こった日です。
この火災では、江戸城天守閣を含む江戸市街のほとんどを焼失するという大火であり、ローマの大火・ロンドンの大火と共に世界三大大火とも呼ばれています。
そこで今日はこの火災について調べました。

「明暦の大火(振袖火事とも)」
『明暦の大火』は「振袖火事」とも言われ、明暦3年(1657年)1月18日、19日の両日にわたって江戸で起こった大火です。
この火事は18日の午後2時半すぎに本郷丸山町の本妙寺から出火し、おりからの大風のため翌19日にかけて本郷、湯島、駿河台、神田橋、一石(いちこく)橋、八丁堀、霊岸嶋(れいがんじま)、佃島から深川、牛島新田に延焼しました。
19日も風はやまず、小石川新鷹匠(しんたかじょう)町から出火、小石川、北神田から江戸城本丸、二の丸、三の丸を延焼しました。
さらに同日夜、麹町五丁目より出火、桜田一帯、西の丸下、京橋、新橋、鉄砲洲(てっぽうず)、芝に及びました。
火元は三か所で、類焼地域は江戸全市に及び焼死者は10万人を超えたということです。

・振袖火事の焼失範囲です。


「火事の原因」
この大火は「振袖火事」とも呼ばれており、次のように伝えられています。
・おきくの死
上野の神商(品格を供えた大商人)・大増屋十右衛門の娘おきくは、花見の時に美しい寺小姓を見初め、小姓が着ていた着物の色模様に似せた振袖をこしらえてもらい、毎日、寺小姓を想い続けていました。
そして、恋の病に臥せったまま、明暦元年1月16日、16歳で亡くなってしまいました。
寺では法事が済むと、仕来たり通り振袖を古着屋へ売り払ってしまいました。

・お花の死
その振袖は本郷元町の麹屋吉兵衛の娘お花の手に渡ったのですが、それ以来お花は病気になり、明暦2年の同じ1月16日に死亡しました。

・おたつの死
振袖は再び古着屋を経て、麻布の質屋伊勢屋五兵衛の娘おたつの手に渡ったのですが、おたつも同じように、明暦3年の1月16日に亡くなったのだそうです。

明暦元年、2年、3年と3年続けて、いずれも1月16日に振袖に手を通した娘が亡くなったのです。
怖いですね。

おたつの葬儀に、十右衛門夫婦と吉兵衛夫婦もたまたま来ており、三家は相談して、因縁の振り袖を本妙寺で供養してもらうことにしました。
しかし、和尚が読経しながら振袖を火の中に投げ込んだ瞬間、突如吹いたつむじ風によって振袖が舞い上がって本堂に飛び込み、それが燃え広がって江戸中が大火となったということです。

・振袖火事です(ウィキペディアより)


「世界三大大火」
この「振袖大火」は「ローマの大火」「ロンドンの大火」と共に世界三大大火とも言われています。

・ローマの大火
西暦64年7月19日、大円形競技場周辺のスラム街から発生した火災は、次々に延焼して大火となり、ローマの町の半分以上を焼き尽くしました。
その火は6日間(8日間ともいわれる)にわたって燃え続け、完成したばかりの宮殿をも炎に包み込んだのです。

・ロンドンの大火
1666年,英国ロンドンシティで起こった大火災です。
9月2日プディング・レーンのパン屋から出火し,7日までにシティのおよそ5分の4を焼きつくしました。
被災家屋は1万3000戸,セント・ポール大聖堂を始め89の教区教会、ギルド・ホールなどの公共施設も被災しましたが、人命の損失は極めて軽微であったということです。

冬は火災が多発する季節です。
平成20年中の火災を原因別にみると失火が全体の65.6%を占めているということです。
タバコの火の不始末や、ストーブなど、火の元には十分気を付けて頂き、火事を起こさないよう防火意識を高めましょう。