1月20日から2月3日までは二十四節気の最後の節気である「大寒」です。
大寒とは、寒さが最も厳しくなる頃であり、「暦便覧」では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明しています。
先日、NHKの気象情報で気象予報士の方が寒さの底は大寒のこの時期であると話していましたが、それを裏付けるように、日本最低気温を記録した日が120年前の1月25日でした。
そこで今日は日本の最低気温をについて調べました。
「日本最低気温の日」
日本で最も低い気温を記録したのは1902年(明治35年)1月25日で、北海道旭川市の上川測候所(現在の旭川地方気象台)で観測した「マイナス41.0度」でした。
この最低気温が由来となって、昨日の1月25日が「日本最低気温の日」となったということです。
余談ですが、この日、八甲田山では雪中行軍演習が行われており、199人が雪山で凍え死んだ世界最大級の「八甲田雪中行軍遭難事件」が発生しています。
「幻の日本最低気温」
日本最低気温は、その後、1978年(昭和53年)2月17日、北海道の幌加内町母子里(ほろかないちょうもしり)で、これより0.2度低い気温が記録されていますが、気象庁の公式記録の対象から外れていたため、旭川の記録が公式の日本最低気温となっています。
公式記録の対象から外れていた理由は、朱鞠内湖(しゅまりないこ)北東の母子里地区の観測は、北海道大学付属演習林近隣の気象観測施設で観測していたことから、この施設が気象庁の観測対象から外れているため、非公式の観測となっているのです。
非公式ながら国内最低気温を観測したことに伴い、国道275号沿いには、この最低記録を記念して造られた寒さをテーマにした公園「母子里クリスタルパーク」に、日本最寒の地を記念するつららをモチーフとしたモニュメントが立っているということです。
「日本最低気温ランキング2位から5位」
気象庁が公開している「歴代全国ランキング・観測史上最低気温」の2位から5位までは次の通りです。
2位 マイナス38.2度 北海道 帯広
3位 マイナス38.1度 北海道 江丹別
4位 マイナス38.0度 静岡県 富士山
5位 マイナス37.9度 北海道 歌登
このランキングを見る限り、富士山山頂よりも北海道の方が寒いようですね。
「大阪の最低気温」
一方、比較的暖かいと言われている私の地元、大阪の最低気温はどの位なのか調べてみました。
その結果、1945年(昭和20年)1月28日にマイナス 7・5度を観測しており、これが大阪の最低気温となっています。
大阪も寒い時代があったのですね。
地球温暖化が叫ばれている昨今、日本の最低気温も大阪もこの気温が更新されることはないでしょうね。