畑に行くと「雉(きじ)」のつがいをよく見かけます。
どうもこの二羽の夫婦雉は、ここは居心地がいいのでしょうか、何年も棲みついているようです。
私が畑に行くと足音に気づいて高い声でケーンと鳴いて飛び出て去っていきます。
雉は国鳥です。
今日は国鳥「雉(きじ)」について取り上げます。
・雌を呼ぶように竹やぶの方を向いて鳴いている雄のキジです。
「雉」
雉はキジ目キジ科に属する全長60㎝~80㎝、地上性のニワトリ大の鳥で、本州・四国・九州に分布しています。
1947年(昭和22年)に日本鳥学会で国鳥に選定されました。
昔から日本人とかかわりの深い鳥として、「桃太郎」をはじめいろいろな物語に登場しており、「朝キジが鳴けば雨、地震が近づけば大声で鳴く」といった予知能力まで与えられていると言われています。
しかし、日本の国鳥に選ばれていながら、狩猟が許されているという、不幸な鳥でもあります。
「キジの雄」
オスは顔は赤色、頸・胸・下面全体は暗緑色、背面の色彩は複雑ですが美しい色合いです。
繁殖期になると、ハート型の赤い顔になり、「ケーンケーン」と鳴きながらメスを求めます。
・キジの雄です。
「メス」
メスは淡褐色で黒斑があり、尾は雄と比べると短く、全体に地味な色合いです。
・地味な色合いのキジのメスです。
諺に「雉も鳴かずば撃たれまい」とあるように、キジは狩猟することができる鳥となっています。
日本ではそのキジが1947年(昭和22年)3月22日に国鳥に指定されています。
国鳥に選ばれた理由には、「メスは母性愛が強く、ヒナを連れて歩く様子が家族の和を象徴している」ことからのようですが、国鳥が狩猟対象となっているのは日本だけのようです。
国鳥に選定された理由にあるように、キジが「家族の和を象徴している」というのであれば、個人的には狩猟対象から外すべきと考えます。
国鳥を狩猟するなんて、余りにも可哀そうな気がします。