ニゲラの花
ニゲラという花をご覧になったことがありますか?
和名ではクロタネソウ(黒種草)という植物です。
「黒種草なら知っているよ」という方もいらっしゃるかも知れません。
いま、私の畑にこのニゲラが咲いているのでご紹介します。
・これがニゲラの花です。
「花」
ニゲラはキンポウゲ科クロタネソウ属の一年草で、5月~7月頃に花を咲かせる植物です。
草丈は40cm~90cm程、茎が伸びて枝分かれをし、その先に3cm~5cmの花を一輪咲かせます。
原産地は地中海沿岸と西アジアで、日本には江戸時代末期に渡来し、当初は野菜として栽培されていたようです。
この花の特徴は細長い花びらを幾重にも重ねているところや茎からそのまま細長く枝分かれしている葉の形状にあります。
「名前の由来」
ニゲラという名前はラテン語の「Niger ・黒い」からきています。
花後にバルーン状の果実が膨らみ、中に黒い種が出来る事からこの名前がつきました。
和名も「黒種草(クロタネソウ)」と呼ばれていますが、英語圏と同じで種が黒いことに由来しています。
「西洋の言い伝え」
ヨーロッパでは昔、ニゲラの黒い種を枕元に置いて眠ると、夢の中に好きな人が現れると言われたり、また、黒い種だけではなく、ニゲラの花を枕の中に入れて睡眠に入っても、夢に好きな人が出てくると言われているようです。
ニゲラの花言葉の「夢の中で逢えたら」や「夢の中の恋」は、これらの言い伝えが由来となっているのかも知れません。
西洋のこの言い伝えが日本でも成り立つのか、ニゲラの花後にできる黒い種を枕もとに置いて実験してみたいものです。
歌人の川田順に「墓場に近き 老いらくの 恋は怖るる 何ものもなし」があります。
川田順のように不倫はしたくありませんが、夢の中で老いらくの恋のアバンチュールが楽しめるかもしれませんね。