らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

畑に棲みついた国鳥「雉」

2023-05-10 | 地元紹介

畑に行くと「雉(きじ)」のつがいをよく見かけます。
どうもこの二羽の夫婦雉は、ここは居心地がいいのでしょうか、何年も棲みついているようです。
私が畑に行くと足音に気づいて高い声でケーンと鳴いて飛び出て去っていきます。
雉は国鳥です。
今日は国鳥「雉(きじ)」について取り上げます。

・雌を呼ぶように竹やぶの方を向いて鳴いている雄のキジです。


「雉」
雉はキジ目キジ科に属する全長60㎝~80㎝、地上性のニワトリ大の鳥で、本州・四国・九州に分布しています。
1947年(昭和22年)に日本鳥学会で国鳥に選定されました。
昔から日本人とかかわりの深い鳥として、「桃太郎」をはじめいろいろな物語に登場しており、「朝キジが鳴けば雨、地震が近づけば大声で鳴く」といった予知能力まで与えられていると言われています。
しかし、日本の国鳥に選ばれていながら、狩猟が許されているという、不幸な鳥でもあります。

「キジの雄」
オスは顔は赤色、頸・胸・下面全体は暗緑色、背面の色彩は複雑ですが美しい色合いです。
繁殖期になると、ハート型の赤い顔になり、「ケーンケーン」と鳴きながらメスを求めます。

・キジの雄です。


「メス」
メスは淡褐色で黒斑があり、尾は雄と比べると短く、全体に地味な色合いです。

・地味な色合いのキジのメスです。


諺に「雉も鳴かずば撃たれまい」とあるように、キジは狩猟することができる鳥となっています。
日本ではそのキジが1947年(昭和22年)3月22日に国鳥に指定されています。
国鳥に選ばれた理由には、「メスは母性愛が強く、ヒナを連れて歩く様子が家族の和を象徴している」ことからのようですが、国鳥が狩猟対象となっているのは日本だけのようです。

国鳥に選定された理由にあるように、キジが「家族の和を象徴している」というのであれば、個人的には狩猟対象から外すべきと考えます。
国鳥を狩猟するなんて、余りにも可哀そうな気がします。


珍しい「白ニンジン」

2023-05-08 | 家庭菜園

大型連休が終わりましたね。
現役の皆さんは今日から仕事が始まります。 ご苦労様です。

今年は3年振りに新型コロナによる行動制限が無く、マスク着用ルールも緩和されるなかで迎えたゴールデンウィークでした。
各観光地には内外の観光客が感染拡大前と比較して70~80%まで回復してきたとのことでした。
そして、今日からは新型コロナウイルスの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、マスクの着用は、屋内外を問わず、原則として個人の判断に委ねられることになりました。
しかし、コロナが完全に収まった訳ではありません。
第9波を来さないように、引き続き各人の感染防止対応が求められます。

さて、我が家では連休に長男一家が日帰り帰省しました。
長男たちはこの後、暫く帰省できないとのことなので、一足早い父の日と母の日のプレゼントを一緒に買いに行ってきました。
そして、夕食を共にした後に、長男一家が帰る時の土産として野菜とイチゴを準備しました。
イチゴは今が最盛期であることからたくさん収穫でき、4パックが入るイチゴの専用箱に2箱入れ、野菜は大根やニンジン、タマネギ、ホウレンソウやレタスなどを持って帰らせました。

ニンジンは未だ大きくなる前だったのですが、食べられそうなものを6~7本抜いたところ、その中にまだ細くて白いニンジンが1本出てきました。
下の画像がその白ニンジンです。

・右が白ニンジンです。大根ではありませんよ。葉は赤いニンジンの葉と同じです。


この白ニンジンは、購入した1袋の種の中からできたものです。
白いニンジンを見るのは初めてだったので、その原因を調べてみました。

「白ニンジンができる理由」
調べてみると、白いニンジンできる理由は2つ考えられるという事です。

①「突然変異」
その一つは突然変異によるものです。
オレンジ色を作る「カロテン」という色素成分が、突然作れなくなってしまった為に起こるようです。

②「先祖返り」
そして二つ目は「先祖返り」と呼ばれるもので、100万本に1本くらいの確率で、先祖の色を出す事があるのだそうです。
種には、純系と言って1種類の種からできているものもあれば、F1(雑種)といって、何種類かの種を掛け合わして作られているものもあります。
雑種の場合は、そう言うものが出る可能性をもっているのだそうです。

ニンジンの色はカロテンと呼ばれる成分が増えることで色が濃くなりますが、白ニンジンにはβカロテンが全くなく、美味しくないそうです。
今回見つかった珍しい白ニンジンは未だ細くて食べられる大きさではないために廃棄しました。
家庭菜園をしていると、珍しい野菜に遭遇するものですね。


「手を拱く」の読みと意味

2023-05-06 | 雑学

「拱く」この字を何と読みますか?
ネットを見ていたところ、「手を拱く」の読み方として、毎日新聞のネット記事に次のような結果が載っていました。
 ・手をこまぬく  10.2%
 ・手をこまねく  81.9%
 ・いずれも使う   4%
 ・いずれも使わない 3.8%

実は、「拱く」は「こまぬく」と読みます。
「拱(こまぬ)く」という言葉は【腕を組むこと】という意味で、もともと、中国で意を表す挨拶として、手を胸の前で組み合わせることに由来しています。
「腕を組む」と何もできなくなり、そこから【何もせずに傍観する】という意味でも使われるようになりました。

この言葉を使った慣用句に「手を拱く」があります。
この慣用句の意味について文化庁の国語に関する世論調査がありました。

「世論調査結果」
平成20年度の「国語に関する世論調査」で、「手をこまねいて待っていた。」という例文を挙げてその意味を尋ねたところ、結果は次のとおりです。(下線を付したものが本来の意味。)

〔全 体〕
 例文:手をこまねいて待っていた。

(ア) 何もせずに傍観している・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.1%(本来の意味)
(イ) 準備して待ち構える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45.6%
(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.9%
(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.0%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9.4%




〔年代別グラフ〕

「手をこまねく」

「調査結果評」
全体では,本来の使い方ではない(イ)の「準備して待ち構える」と回答した人の割合が45.6%となっており,本来の使い方である(ア)の「何もせずに傍観している」と回答した人の割合(40.1%)を上回っています。
 これを年代別に見ると,40代から上の年代では,(ア)と(イ)の割合が接近していますが,30代以下の年代では,本来の意味ではない(イ)の割合が高く,(ア)との間に10ポイント以上の差がついています。
特に16~19歳では,40ポイント以上の開きがあります。

「誤解の理由」
「準備して待ち構える」という意味で使われることが多くなっている理由としては,「こまぬく」が音変化によって「こまねく」と使われるようになり,「まねく」の部分が「招く」と同じ音になることから,「手招きする」というようなイメージで捉えられてしまうためといったことが考えられる、ということです。

「手をこまねく」とは,本来「手を胸の前で組んでいること」,転じて,「何もせずに傍観している。」という意味です。
広辞苑でも「拱く」は、左右の手を胸の前で組み合わせる。腕を組む。転じて,何もしないで見ている。傍観する。
と説明して言います。

なお、「こまぬく」を「こまねく」と発音していることについては、辞書では「こまねく」は「こまぬく」が変化した語とされており、最近では若い人を中心に使う人が増えてきているという事です。

「拱く」は「こまぬく」が正しい読み方で、その意味は「何もせずに傍観する」ことです。
誤解をしないよう、気を付けたいですね。


端午の節句に柏餅を食べる理由

2023-05-04 | 季節

明日は端午の節句で、子供の日です。
各地で鯉のぼりが掲げられていますが、当住宅地では屋根より高い鯉のぼりを見ません。
この日には鯉のぼりの他にも柏餅や粽(ちまき)を食べますが、何故、端午の節句に食べるのでしょうか?
今日はその理由について調べました。

「鯉のぼりの意味」
先ず、端午の節句に掲げる鯉のぼりの意味については、男の子の健やかな成長と立身出世を願う意味が込められています。

「柏餅や粽を食べる理由」
では、なぜ端午の節句に柏餅やちまきを食べるのでしょうか?
・柏餅
端午の節句に柏餅が食べられるようになったのは、江戸時代からといわれています。
その理由は、柏の木の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないという特性から、新芽を子どもに、古い葉を親に見立て、「家系が絶えない」さらには「子孫繁栄」という意味を込めて、端午の節句で柏餅を食べるようになりました。
そのため、柏の葉で巻いた柏餅は、縁起のいい食べ物として定着しました。
また、かしわの葉は手のひらのような見た目をしており、餅を包んでいる姿が拍手を打っている様子に似ていることから、武家社会で子供の武運を祈願していたと言われています。



・粽(ちまき)
一方ちまきは、端午の節句行事とともに中国から伝わったものです。
その謂れは、中国楚の時代に活躍した、詩人で政治家でもある屈原(くつげん)の供養がルーツと言われています。

今からおよそ2300年前の古代中国に「屈原」という高名な詩人がいました。
忠誠心が高く、政治としての手腕も備えていた彼は、多くの民から支持されていました。
しかし、それをよく思わない者の陰謀によって国を追われ、とうとう川へ身を投じてしまったという言い伝えがあります。
その日が5月5日だったのです。

人々は屈原の死を悲しみ、命日の5月5日にお供え物を川に投げて供養しようとしました。
しかし、お供え物は屈原のもとに届く前に、悪い龍に食べられてしまいました。
そこでお供え物のもち米を、悪龍が苦手だという「楝樹(れんじゅ)の葉」で包み、邪気を祓う五色の糸で縛ってから川へ投げたところ、無事に屈原のもとへ届くようになったということです。

この言い伝えから、中国では「ちまき」は屈原のイメージと結びつけられ、「忠誠心が高い人の象徴」と考えられるようになりました。
そこから屈原が身を投げた5月5日に、忠誠心のある立派な大人に育つことを願って、こどもに「ちまき」を食べさせる風習が生まれました。

私は子供の頃は自家製の柏餅と粽を食べていましたが、その意味するところは知りませんでした。
明日はスーパーで柏餅を買って食べる予定です。


オンラインカジノで賭博は犯罪

2023-05-02 | 時事

先日、京都府警の男性警察官が海外のオンラインカジノで金をかけた疑いで書類送検されたと報じていました。
報道によれば、この警察官は京都府警察本部・少年課に所属する30代の男性巡査で、2022年4月に海外のオンラインカジノ上のトランプゲームに 現金約2万円をかけた疑いがもたれており、本人も事実と認めたことから、戒告処分を受けた後、依願退職しました。

海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪になります。
警察官なら当然知っている筈なのに、何故、この警察官はカジノをしたのでしょうね。
また、オンラインカジノとは一体どのようなものなのでしょうか?

「オンラインカジノ」
オンラインカジノとは、スマホやパソコンなどを通じてインターネット上で行うギャンブルのことです。
利用方法は、オンラインカジノのサイトにアクセスすると、ルーレットやスロット、ポーカーなど実際のカジノ施設で行われているようなギャンブルをイメージした画面が出てきます。
中には、サイト上に出現するディーラーとチャット機能を使って会話をしながら賭けることができるものもあります。
簡単に利用できる気軽さから、プレイにのめり込んでいく人が少なくありませんが、日本では賭博は刑法で禁止されており、客としてオンラインカジノに参加し金銭をかければ、賭博罪にあたる違法行為となります。

・警察庁・消費者庁のポスターです。


「利用者が急増」
違法であるにもかかわらず、日本国内からのアクセス数は急激に増えているようです。
ある調査会社の推計によると、オンラインカジノのサイトへのアクセス数は、2018年12月にはおよそ月100万回だったものが、2022年9月にはおよそ1億2000万回に及んでおり、3年間で120倍にふくれあがっているそうです。

「取り締まりが困難」
オンラインカジノを運営する会社は海外に拠点があり、その国の政府からライセンスを得て合法的に運営を行っているケースもあります。
日本国内でギャンブルの場所を開設・提供する行為は、刑法の「賭博場開帳図利罪(とばくじょうかいちょうとりざい)」にあたりますが、運営会社が海外にある場合、日本の捜査は及びません。
一部の犯罪では、たとえ海外であっても日本の刑法が適用される「国外犯」として国際的な捜査協力が得られますが、賭博罪は刑法上この「国外犯」に該当せず、そのため、その国で合法な場合は日本からの取り締まりが非常に難しいということです。

「誤情報に注意」
オンラインカジノのサイトが海外で運営されているとしても、日本国内でオンラインカジノを利用することは「賭博罪」、常習的に行っている場合は「常習賭博罪」にあたる違法行為となりますが、インターネット上には、“海外にあるオンラインカジノは違法ではないため、日本での利用も違法ではない”などといった誤った情報が広がっているようです。

こうした書き込みを鵜呑みにしたまま、オンラインカジノの利用を続けている人も少なくないと見られています。
特に、この種の誤情報は、オンラインカジノを宣伝、紹介することで報酬を得ているアフィリエイトサイトに多く見られるという事です。

冒頭の巡査もこの誤情報を鵜呑みにしたのかどうかは分かりませんが、賭博を取り締まる立場にある警察官である以上、プレイすることは控えるべきだったのではないでしょうか?
皆さんも興味本位で利用しないように十分ご注意ください。