本も読んでないし、音楽も聞いてないし、映画も見てなかった、最近。
久しぶりのオーケストラ。
やっぱり、管や弦の連なった生音は、心と体にやさしい。
それがたとえ苦手なワーグナー、だったとしても。
今日の演目の中には「タンホイザー」や「ニュルンベルグ」もあって
ワーグナー特有の厭世観、泣いてしまうほどのロマンチシズムや
ダンディズム満載だったわけだけど、なぜか普段違和感を感じる、
旋律の奥にチラチラする”ナルシズム”ですら許せてしまった。
これは、ワーグナーをわかるような年になったからなのか、
たまたま、そんな心境だったからなのか。
音楽を通して自分を客観的に見つめ直す時間もたまには必要ってわけです。
つまりは。
[日時] 11月16日(金)6:45pm開演
[会場]愛知県芸術劇場コンサートホール
[指揮]デリック・イノウエ
[クラリネット]エルンスト・オッテンザマー
①ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』序曲 、②ウェーバー:クラリネット協奏曲第2番変ホ長調 作品74, J.118*、③ワーグナー:歌劇『タンホイザー』[パリ版]より序曲とヴェヌスベルクの音楽(バッカナール)、④ワーグナー:楽劇『ジークフリート』より「森のささやき」、⑤ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第3幕より第3幕前奏曲、徒弟たちの踊り、マイスタージンガーの入場