森山直太朗劇場公演「とある物語」 。
メジャーデビュー10周年という節目。
7年ぶりの音楽と演劇を融合させた公演、
「とある物語」。
前作「森の人」という作品は、
既存の楽曲を使った舞台で、歌ありきのものだったようですが、
「とある物語」は、全曲書き下ろし!
歌は最小限におさえ、
どちらかといえばお芝居に重きを置いたものでした。
ストーリーはといえば、
まるでユリイカを読んでいるかのようで、
終始ポカン状態。
(私は、ですよ)。
登場人物は、永遠、不思議、孤独、愛。
その登場人物が、現在と夢、
時空を越えて行ったり来たりするという哲学的なもの。
現実単純思考型に分類される自分としては、
この手の世界観は理解しにくいです。残念ながら。
正直、
難解な設定と、役者の皆さんと座長である直太朗さんとの微妙な温度差があったことは否めず、
(鶴田さんが登場しない、斉木さんのセリフ忘れ等々)、
残念でした。
でもね、
楽曲(音楽監督は渡辺俊幸さん)と演奏、
なにより、直太朗さんの歌はホントにすばらしかったです!
何がって、
とにかく発声がいい!
セリフの発声と滑舌はもちろん、
なにより、「歌」がすばらしく、
おなかの中から無理なくのびやかに発された歌声は、ホールに心地よく響き渡ってました。
直太朗さん、かなり優秀なボイストレーナーについているのではないかな。
とにかくいい!
というわけで、作品としては、、、
あそこまでファンタジー風に繰った物語にせずとも、
直太朗君のピュアな歌声が生きる、
シンプルな次元でココロにまっすぐに訴えるような
ストーリーでも良かったと思うのですが。。。
どうでしょう。
出演/森山直太朗、鶴田真由、斉木しげる、清水宏、点子
劇中曲/森山直太朗、御徒町凧
音楽監督/渡辺俊幸
脚本・演出/御徒町凧
森山直太朗 - 未来~風の強い午後に生まれたソネット~