名古屋するめクラブ

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布袋寅泰さんTwitter終了宣言から、Twitterとブログを考える

2014年01月14日 12時00分19秒 | コラム

布袋寅泰 TOMOYASU HOTEI (BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY)



以下、ITmediaニュースより。

ギタリストの布袋寅泰さんが「今年の最初の決断」としてTwitterを終了するとブログで宣言した。
20万人以上のフォロワーを抱え、積極的にファンとの交流を楽しみつつ、“SNS依存症”への危機感もあったという。

布袋さんがTwitterを始めたのは2011年1月のこと。
当時のブログには、
「ブログで日々の出来事や、考えていることを文章にして皆さんに読んでもらうのとは違う瞬間を共有しているような繋がり感がTwitterにはある」
「なかなか普段連絡の取れない人や、前から一度お話ししてみたかった人などと繋がれる」
と書かれており、開始直後から楽しんでいた様子が分かる。

「世間一般の僕のイメージ『強面モンスター』にもズッコケでファニーで涙もろいところもあるんだよ」
という言葉通り、引用RTでファンともふれあい、
「20数万人ものフォロワーがいれば毎日どなたかがお誕生日や記念日を迎えられるわけで、
皆さんにお祝いのコメントを求められても全部に返すのは不可能でした。
あげたりあげなかったりで不公平にならないようにいっそ全部『無理だ!』とお断りすればいいのに、
ついついおめでとう!と言ってしまうのが僕の弱いところ」
などステージ上のイメージとは違う一面を見せていた。

交流を楽しむ一方で、“依存症”への危機感も。
「僕もいつの間にか日常のすべてを140文字に切り取る癖がついてしまった。ストーリーよりもディテールにフォーカスがいってしまう」
「もちろん一瞬が積み重なって時は流れるのですが、一瞬に支配されてしまうことにもなりかねない」
と振り返っている。

「3年間に渡りほぼ毎日、日常の一瞬の感情や風景を呟いてきた」Twitterを終了する理由はギタリストとしての活動に集中するため。

「とても有意義な暖かいひとときでした。心はこのままずっと繋がっていますからね!」

と明るく別れを告げた。今後はブログで近況を伝えていくという。

Twitterでは、「最初は近寄りがたい人だと思ってたけどツイートを見ていて好きになりました」
「RTで励ましてもらったこと絶対に忘れません」などのリプライが寄せられている。 

以上。


ブログなり、なにがしかのSNSに関わったことがある人であれば、

この布袋さんの苦悩、ものすごく共感できますよねぇ。

不特定多数の目に見えない人に対し誤解のないように、自分の意見を文章でまとめあげるって、

文字数に制限なくとも、ホントに難しいこと。

ましてや、文字数に限りがあって、何万、何十万というフォロワーがいればそのプレッシャーはなおさら。

「無事です!」とか、「物資要!」など、

最低限の「叫び(つぶやき)」をタイムリーに発信するにはTwitterの方が便利だろうし、

もう少し多めの文字数で何かを伝えたければブログの方が適当だろうし。。


話はそれますが、、

総務省の統計によれば、日本人のブログ利用率は、先進国でも断トツトップらしく、

その理由を、対談番組でドナルド・キーン先生はこう分析されてました。

「蜻蛉日記」の時代から、日本には日記を文芸の一つとする文化が存在し、

その文化が下地となり、日記という形態でブログにコトバを残す習慣が一般的に根付いたのではないか、と。

この説明を聞いたとき、ある意味目からうろこでした。文学者ならではの分析ですよね。


いずれにしても、

Twitterにせよ、ブログにせよ、

ソーシャルネットワークに触れる、ほぼすべてのネットユーザーが、

各ユーザーの用途に応じ、各ツールを試行錯誤しながら、愛を持ってうまく付き合っていくことが大切なんだろうと思います。

どれをとってもまだまだ、

人類が使い始めたばかりの開発途上のツールですものね。。