たぶん2017年のブログです
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下坂幸三さんの『精神療法の条件』(1988・金剛出版)を再読しました。
この本もずいぶんひさしぶりの再読になってしまいました(ブログを振りかえってみると、2011年に一度、読んだようです)。
まったくの勉強不足です。
たくさんの付箋やアンダーラインの上に、今回、さらに新しいしるしをいくつかつけました。
下坂さんの本は、じーじが40歳後半から50歳台にかけて、ずいぶん集中的に読ませていただいて、勉強をさせていただきました。
下坂さんの精神分析的な面接や家族療法的な面接の報告は、本当にていねいで、こまやかで、こういう面接をできるようになりたいと、真剣に取り組んだ記憶があります。
当時、非行少年の保護者同席面接や離婚調停での夫婦同席面接などを工夫してみて、驚くような経験もありました。
また、家族療法学会での下坂さんの講演の内容に感動し、さらには、シンポジウムや分科会での下坂さんのフロアーからの質問の仕方などにも本当に感心させられ、参考になりました。
怖そうなところもある先生でしたが(下坂さん、ごめんなさい)、温かく、優しい一面も垣間見ることができました。
今回、本書を読み返してみて、また、学ぶ箇所がありました。
こちらの経験が深まると、学べる箇所も増えるようで、うれしいことです。
さらに、学びと実践を深めていきたいと思いました。 (2017?記)
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2020年11月の追記です
じーじの得意技(?)のひとつの子どもさんも一緒の面接は、遊戯療法の田中千穂子さんに学んだと思っていましたが、よく考えると、その前に下坂さんから学んでいたのでした。ありがたいことです。 (2020. 11 記)
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2022年4月の追記です
親子同席面接や夫婦同席面接は、下手をすると喧嘩の再現になってしまいますが、一人が話している時には、話し終わるまで黙って聞いていることというルールを導入すると、それだけで比較的冷静な話し合いができるようになります。
それで、すべてが解決するというわけにはいきませんが、どのメンバーさんも、言いたいことを最後まで言えた、という満足感が、次へのステップになることが多いように思います。 (2022.4 記)