伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。
前回に続いて、本日もエッフェル塔についてです。
隕鉄との出会いで鉄の存在を知った人類は、その後、鉄鉱石の製錬技術で自ら鉄を生み出し始めたのはヒッタイト人による紀元前15世紀ごろと言われています。
それから1784年までは、当時、炭素量が3%以上のいわゆる鋳鉄しか製造できませんでした。
そのため、当時の鋼材製品は、鋳鉄の脆さが問題となっていたそうです。
ところが、1784年になると、溶けた銑鉄をかき混ぜて空気中の酸素と接触させることによって炭素を除去する、パドル法と呼ばれる技術が確立されました。
その結果、ねばさのある鋼材を得ることができるようになったそうで、そのパドル法によって作られた鋼材がエッフェル塔に使用されたそうです。
パドル法が開発されなければ、エッフェル塔も建築されなかったかもしれませんね。
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『トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)
『銅のはなし』(技報堂出版)
『身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)
『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
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前回に続いて、本日もエッフェル塔についてです。
隕鉄との出会いで鉄の存在を知った人類は、その後、鉄鉱石の製錬技術で自ら鉄を生み出し始めたのはヒッタイト人による紀元前15世紀ごろと言われています。
それから1784年までは、当時、炭素量が3%以上のいわゆる鋳鉄しか製造できませんでした。
そのため、当時の鋼材製品は、鋳鉄の脆さが問題となっていたそうです。
ところが、1784年になると、溶けた銑鉄をかき混ぜて空気中の酸素と接触させることによって炭素を除去する、パドル法と呼ばれる技術が確立されました。
その結果、ねばさのある鋼材を得ることができるようになったそうで、そのパドル法によって作られた鋼材がエッフェル塔に使用されたそうです。
パドル法が開発されなければ、エッフェル塔も建築されなかったかもしれませんね。
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『銅のはなし』(技報堂出版)
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『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
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