ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

アラザン × 銀

2020年08月29日 | 金属
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は銀のお話です。

コロナウイルスによって、抗菌・抗ウイルスへの意識の高まっています。
金属の抗菌・抗ウイルス作用は古くから知られており、
例えば、金属で言うと「銅の容器に入った水は腐らない」、「牛乳容器に銀コインを入れると牛乳が長持ちする」などと言われてきたようです。

銀の用途は、装飾品や抗菌・抗ウイルス製品などの他に、お菓子を彩る銀色の小粒「アラザン」の表面にも使用されていることをご存知でしょうか?
確かに、パッケージの裏を見ると、「着色料(銀箔)」とありました。


ちなみに、「仁丹」の表面にも銀箔が使われており、仁丹の場合は、丸薬の携帯性・保存性を高めるためのコーティングだそうです。

銀の元素記号は”Ag"で、その語源はギリシャ語の”argos”、ラテン語で銀のことを”argentum”だそうです。
フランス語では"argent"で、アラザンの語源となっているとか。
ちなみに、
前も紹介したかもしれませんが、アルゼンチンという国名は意味するラテン語の“Argentum”から取られたそうで、スペイン人の探検家が銀をインディオから贈り物として受け取り、スペインに持ち帰ったことが始まりだそうです。

スイヘイリーベー僕の船~♫

高校時代に、銀の元素記号”Ag"を含めて何の疑問も持たずに周期表や元素記号を丸暗記していましたが、それぞれの元素の語源を調べてみるのも面白いですよ。
皆さん、いかがですか?

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