三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【地上げ➡再開発で浮き彫りの「昭和」な平屋】

2020年04月04日 06時24分23秒 | Weblog

週末でありますが、最近の傾向でいろいろな地域首長さんや政府など
行動制限を繰り返し「要請」しています。
政府側のアナウンスは全国視野のものでしょうが、
「所得の下がった世帯」に30万円支給という政策が発出された。
ただ対象は勢い「全国民」ではなくまだらな様子なので、
詳細が定まらなければ、どうであるのか不明というところでしょう。
世界と日本のコロナウィルス状況については各種情報がヤマほどあり過ぎ。
で、北海道知事さんからは1日数件程度の「新規感染者」発表に
北海道の状況が「落ち着いて推移」していることから、
感染者数が増加している地域、東京や大阪など大都市圏に移動する際、
「不要不急」は避け、なお移動した先ではその地域自治体の
アナウンスに十分に注意して行動するように、との情報発信。
基本的にはその指針範囲で注意しながら企業行動していくことになりますね。
スタッフの管理に於いても、テレワーク環境の整理整頓に取り組み、
また社内の「換気」についてのチェックなども行っています。
たぶん、長期戦になると思うので、そういう基礎的な環境整備が
各企業ごとに要請されるということなのだと思います。
高校時代には反権力サイド新左翼運動に励んだわたしですが(笑)
社会の一員として、常識に基づき規範をわきまえながら行動をと思います。

こんななかでも街にはいろいろな変化が胎動している。
わが社は札幌市西区に立地して、近接の「商業ゾーン」は
地下鉄とJRのそれぞれの駅の間「琴似」地域が身近な存在。
バスターミナルなどもあって公共交通の市内西部の要衝地にあたっています。
ほんの140年ほど前に開かれた「屯田兵村・琴似」が骨格地域。
で、いまは全国的に「地価上昇」が波及しつつあり、
90年代バブル期にもほとんど「再開発」が進まなかったJR琴似駅地域が
いまは、写真のような「地上げ➡再開発」計画が大進行中。
たぶん近々大きな商業ゾーンビル開発が始まるのではと思っています。
で、ふと見ると以前にはごちゃごちゃと迷宮のようだった木造建築街が
きれいに解体撤去されるなかに、ご覧の建物が。
なんとも「昭和」中期の空気感のままに残存している。
たまたまクルマで通りかかって、信号待ちでついiPhone撮影に及んだ。
70数年前の戦争敗戦の後、無秩序的な「街区形成」がなされ
まことにアナーキーな社会状況を反映したものかどうか、
このような簡易な平屋建築が軒を接して「密集」していた。
袋小路のような「界隈」が形作られて夜の酩酊客を彷徨わせていた。
どういう酒なのか、酒宴の最後になると内容不明の酒もあおって
こういった袋小路では多数のゲロゲロ者も観測されていた(笑)。
・・・っていう白日夢が信号待ちの数秒間にアタマのなかで一気記憶再生。
思い出したいような思い出したくないような、ある時代感が
異形のカタチで奇跡のように出現していた次第。
特段特徴的でもない、ごく普通の店舗建築であり、
屋根には折り目正しい「雪止め」施工、それも正直に間口4間間隔とおぼしく
均等間隔で設置されているけれど、周辺の電柱も垂直が維持されていない。
左右幅1間の平入り玄関出入り口の雰囲気が「迷宮」入口感を漂わせている。
よくみると建物自体も基礎が簡易施工のようで水平維持もあやしい。
しかしそういう「アナーキー」な佇まいがある種、訴求力がある。
たぶん、ほんの短期間存在している風景でしょうが、
「数寄」こころのどこかを強く刺激された次第です(笑)。う〜む。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする