三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【なぜ札幌突出? とにかく家にいる@北海道】

2020年05月05日 08時49分23秒 | Weblog
昨日、6日までだった「緊急事態宣言期間」が5月いっぱいまで延長。
全国的にはコロナ禍は終息傾向に向かっているということですが、
きびしい状況が続いている地域と比較的おだやかな地域で
その対応策も変化がつけられるようになるとされた。
しかし相変わらず北海道では31人の新規感染が確認され
突出的に感染拡大が続いている札幌ではそのうちの29人を占めている。
市民としては「とにかく家にいる」という道知事さんの呼びかけに応えて
ひたすら家で自粛するしかないのですが、
こういう局面でどうして札幌だけが異常に感染拡大するのか、
どうも説得力のある説明がなかなか発出されない。
秋元市長さんの5/1youtube会見動画を再確認して聞いていても、
「感染が孤発的で経路がなかなかわからない」というお話しばかりされて、
具体的対応策についての「強い発出」が聞かれないように思います。

図は札幌市と、他の政令指定都市の感染者推移グラフで、
赤が他の大都市圏で、青が札幌市。
かろうじて半ばで朝日新聞記者さんから「なぜ札幌が多いと考えられるか?」
という核心の質問が出てようやく市長さんの回答があった。それによると
「札幌・北海道は第1波の中国発の感染拡大は抑え込めたが、
欧米発の第2波においては日本では大都市圏の感染拡大が進んだ。
それに加えてそれらの大都市圏との人の往来が活発化した」
・・・というような説明が行われていた。
説明そのままでは与条件で、東京・大阪を除く他の大都市圏との違いはなく
なぜ札幌だけが、という分析把握、その説明はされていないことになる。
残念ながらその点についてツッコミはまったくされずに淡々と会見は進んでいた。
記者会見での記者さんたちの質問というのには、
多くの市民・道民の素朴な疑問を反映させる必要がある。
そしてその質問に真摯に対応することで、ことがらの「真実」も見えてくる。
そのなかで多少関連すると思えたのは「院内感染」の多発ぶり。
このことは防護服などの決定的不足に由来するのかとも思われるけれど、
大阪では応急的にビニール製雨合羽の購入などの「対策」も聞かれた。
首長さんがそういったアピールをすることが意味もあったとされる。

誰が見てもグラフであきらかなように、他の地域大都市とは
札幌の感染者状況には明確に動向に相違がある。
このことを正面から受け止めて、対策を考えていかないと、
残念ながら、札幌だけが全体から取り残される危険性があるのではないか。
アメリカニューヨーク州のクオモ知事さんが、
気を緩めるとHokkaidoのようなことになると会見で語ったそうです。
「そこまで国際的に有名になっているのか」と驚かされるとともに、
大丈夫だろうかと、市民の危惧は高まらざるをえない・・・。
コメント
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