三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

早春の森あそび

2008年04月20日 05時57分33秒 | 住宅取材&ウラ話

金曜から土曜に掛けて、
わたしも参加している地域工務店グループ「アース21」のなかの有志の集まり
「森を考える会」の総会に行って参りました。
これは、地産地消とか言われているのに、
実際の北海道の森がどのようになっているのか、
なにも知らないのでは、提言もできないし、方向性も見えない。
そういう現状を打開するのに、自らも森林所有者になって
どのようなことを考えていったらいいか、
そういう体験を共有しよう、という狙いから作った会。
実際に昨年、わずかな面積ですが森林を購入したのです。
森林を購入したら、こんどは管理をしなければならないし、
定期的な下草伐採、間伐などから経営的視点から植樹計画も考えなければいけない。
そういう話し合いをする中から、北海道の森林のよい未来を考えたいということ。

今年第1回ということで、自分たちの森を見に行った次第です。
所有はグループの代表個人で登録していて、
わたしたち会員は、利用権として一口参加しているという形態です。
ゆくゆくはユーザーのみなさんにも呼びかけて、
北海道の森の現状を考えていただくきっかけにもしていければと考えています。
なんですが、まぁ、楽しみながらでなければ続かない。
ということで、場所は札幌の北方30kmほどの厚田の近郊で日本海も見える高台。
朝、近くの海で取れたホタテなどを仕入れてきてのバーベキュー大会から、
森林探索、沢地の探検などを行ってきました。
お酒が入っているので、わたしは沢まではおりませんでした(笑)。
笹に足を滑らせて、滑落したりするので、危険もあり、
万が一に備えて、助け出す係になった次第です(笑)。
まぁ、本音は痛い思いはしたくない、というところですが(笑)。
でも、早春とはいえ、森の空気感は清涼で素晴らしい。
購入した森林のお隣には、引退された元北海道職員のかたのロッジがあり、
そこを利用させていただいたのですが、
お話を伺うと、いろいろな側面が見えてきました。
とくに印象的だったのは、動物植生の変化ぶり。
ペットとして飼っていた犬や猫などを投げ捨てていく人が後を絶たず、
そうした犬が野犬となって、集団を造り徘徊していると言うこと。
人間の勝手気ままが自然の輪廻を破壊している実態がまざまざと感じられます。
一方で、いわば自然絶対主義的な、原理主義的な
一切自然に手を付けてはいけない、みたいな考えも同時に自然維持には問題がある。
森林は人間が適切に面倒を見ていく必要があるのだ、と思います。
そのような長期的な自然保持、環境保全の方法を考えていかなければなりませんね。

時期を見て、読者のみなさんやユーザーグループのみなさんなどに
森と親しんでいただく機会を作りたいと考えています。
沢地には野花が咲いていましたが、
その驚くほどの緑のみずみずしさ、花の色の新鮮さに心打たれます。
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スクラップ&ビルド・・・

2008年04月19日 10時00分22秒 | 住宅取材&ウラ話
最近、わが社事務所周辺では活発に建築が行われています。
大型MS建築については先日も触れていますが、
そのお隣、ちょうどわが社の目の前では、
セブンイレブンとなりの民家が先日取り壊されていました。
この民家って、どういう経緯で建てられていたのか、わが社が引っ越してきてから
つい3年前くらいに古い家を壊して建てられていたものでした。
大きな20m道路に面して建てられていたのですが
どんな建物が建つのかなぁ、と見ていたら
なんのことはない、ごく一般的な住宅だったので、へぇ~と思っていた次第です。
で、そういう新築物件が、先月くらいに解体されていたのでびっくり。
おいおい、まだ2~3年じゃないか、と思っていたのです。
で、その後、土工事・基礎と建築が進み、
どうも平屋っぽくて、さてなんだろうと思っていたら、
こんどはセブンイレブンが解体工事。写真はその様子。
っていうあたりで、ようやく工事の人に聞いたら、
セブンイレブンが角地を嫌って、一軒ずれて建てたい、ということになったようなのですね。
それで、既存の建物を解体して撤去し、
お隣の建物と敷地を買収して、角地は駐車場にしようという考えのよう。

どうやらそういう流れのようなんですが、
この間で、2軒の建物が解体されているのですね。
商業的目的とはいえ、ちょっと荒っぽいなぁと思います。
CO2削減とか、最近、そういう周辺のことが頭をよぎっているので、
余計に、そのような思いを感じるものかも知れません。
新築時にはCO2は約10tくらい排出されるし、解体には3tくらい排出される。
そのように考えると、短期間に、って3年前の正面の家の新築も含めると
新築が2軒に、解体が2件。都合26tくらいのCO2が排出された計算になる。
なんとなく、息苦しい感じもしてきそうです(笑)。

まぁ、このセブンイレブンには先日、車が突っ込んだりして、
幸い、人的被害はなかったのですが、
角地って、けっしていい立地環境とも言えない、というのがきっかけではあるのでしょうね。
店舗としての安全性を最優先して考えての結果だとは思われます。
しかし、それにしてもちょっと、すごく無駄という気もします。
どうなんでしょうね~~~。
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6.19~6.21環境総合展出展します

2008年04月18日 05時28分13秒 | リプラン&事業

昨年初め頃に、当時の安倍さんが打ち上げて決定した
北海道洞爺湖サミット。
いきなりの決定だったので、誘致活動とか
準備に地元が参加するというような機会はあまりなかったのですが、
短い目標があると目的意識が求心的になって、まとまりやすくなる日本人。
だんだん近づいてきて、身近な存在になってきています。
とはいっても、一般的には7月7日からというサミットの日程も
ほとんどの人が知らない、というようなことだと思います。
そういう意味では北海道の一般人は、さすがにご当地ということで、
やや迫ってきたという実感が、見えてきていると言うことでしょうか。

というようなことなんですが、
このサミットを記念して、表題のような展示会が開かれます。
この催しも昨年11月に決定して、2月に企業応募が始まった、というドタバタぶり。
ところが、主催者側の予想では、400小間相当程度の規模と踏んでいたところ
企業側応募はなんと、1000を超えてしまったという状況。
景気動向に悲観的な材料ばかりの昨今ですが、
主要テーマが「環境・エコロジー」ということもあって、
企業側からすると、数少ない成長分野、関心分野という価値が高く、
全国的にも大変注目を浴びるイベントになっているようなのです。
かくいうわたしどもも、企業NPOとして取り組んでいる
「NPO住宅110番」として、出展することにいたしまして、
きのうがその「出展者説明会」でした。
まぁ、わたしどもは住宅関係の地元NPO3団体として
協同的なブース構成を企画している関係から、
抽選の結果、屋内会場ではなく、屋外会場での展示となるのですが、
屋外でもエコカーの試乗会が行われるなど、目玉企画もあるので、
まぁ、そこそこの注目度は集まるのではないかと期待しています。

しかしそれにしても、下の写真のように
会場になる札幌ドームの会議室がびっしりの大盛況ぶり。
地元と言うことで、知り合いのみなさんの顔も多く見られました。
また、全国的な注目が高まっているようで、
各地から来られている様子も伝わって参りました。
東京でも24日には同様の説明会が開かれるというのに、という状況。
国内で開かれるイベントとして、久々に「意義のある」ものになりそうで、
大成功しそうな予感が高まってきています。
出展枠が確保できたことは、ラッキーと言うことになるかも知れません。
これから、新住協・北の民家の会というNPO2法人とともに
どんな展示が可能か、企画を練って来場のみなさんにアピールしていきたいと思います。
抽選の結果、屋外にはなりましたが、
屋内ブースにも負けないような企画を立ててがんばりますので、
ぜひご来場いただけますようにお願いいたします。
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え、竜巻発電???

2008年04月17日 05時34分09秒 | 出張&旅先にて

先日取材で伺った山形県寒河江付近で発見した野立て看板。
「なに~~~、竜巻発電??」とびっくりするメッセージなんですね。
まぁ、新エネルギー研究の分野でもあんまり聞き慣れない。
でも、どうしてそんな新エネルギーのことが野立て看板になっているのかも、もっと不思議。
この付近にそうした研究を行っている施設などがあるということなのか
と、注意してみてもそのようではない。

っていうような経験をいたしまして、
その後、ちょっと調べてみましたが、
確かにそういう研究は行われていないことはないようです。
でも、どうも、怪しげな「投資話」のツールになっているというのが実態のよう。
新エネルギーなので、いま投資したら将来的な成長性が高いので
大きな利益を得ることができますよ、ということらしい。
そんなにいい話ならば、なぜ、銀行とか金融機関から融資を受けないのか、
なぜ、わざわざ説明が大変な一般大衆向けにこういう広告手段を行うのか、
第一、将来性があるのなら、電力会社に売り込めばいい。
どのように考えても、腑に落ちませんね。
こういう商法?に、だまされる人はいるのでしょうか。

ということなのですが、
わたしは広告の畑出身なもので、なぜ野立て看板を使って広告しているのかが
理解できなかったのですね。
普通はこういう怪しげな投資話は、インターネットとか紙媒体とかの
いわば「足の短い」タイプの広告手段を採用すると思うのです。
普通はこういう設置型の「足の長い」広告手段は採用しない。
想像するとすれば、そういうメディア系の広告手段からオフリミットされて
やむなくこういう手段を採用しているのか、と思われました。
でも、こういう野立て看板って、その地域の印象にも関係してくるもの。
「え、???」と思うような広告って、やっぱりふさわしくないのではないでしょうか。
場合によっては、こういう怪しげなのも容認する地域性なのか、
というように誤解を呼ぶようなこともあり得るのではないでしょうか。
まぁ、表現の自由もあるわけではありますが、やはりおかしい。
それと、色遣いのセンスなど、ちょっとすごい感覚。
インパクトの強烈さは確かにありますが、
それがいい方向の受取り方をされるかどうかという点では、大いに疑問。
くれぐれも、こういうのに安易に捕まりませんように。ではでは。
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都市別暮らしからの排出CO2

2008年04月16日 05時13分24秒 | 住宅性能・設備

写真は国総研・田島さんの講演からのデータ。
ことしになって、このようなデータ、わたしたちにも目に触れる機会が増えてきました。
新潟から右側は年平均気温がだいたい16度前後の都市。
仙台が12度くらいで、札幌は8度。
そういう年平均気温の違いに沿って、家庭からの排出量が変化しています。
寒冷地のわれわれにとっては、暖房用の部分が半分以上を占めているわけで、
この部分の削減と言うことが主要なテーマになりますね。
一方で、国全体で考えれば、人口の8割以上を占める地域での削減を考えれば
照明や、家電、さらに給湯の部分が総量として考えると大きい。
そうしたことから、ヒートポンプ技術が緊急的なテーマになるわけですね。
給湯の部分が削減されるというのは、エコキュートが期待の星になる。
家電製品も、古いタイプのものから
最新のものに買い換えれば省エネタイプに変わっているので、
CO2削減という意味からは、効果が大きい。
で、こうした部分については寒冷地での暮らしでも恩恵は大きい。
ただし、ヒートポンプ技術が寒冷地用開発がどんどん進歩することが不可欠。

一方で、暖房用消費エネルギーの削減っていうのは
住宅の性能の改善が不可欠なテーマになる。
性能が向上しなければ、快適性を犠牲にしない限りCO2削減は実現しない。
このことは北海道で実現することのメリットも確かに大きいのだけれど、
人口が8割以上占めている地域でも、北海道の3割程度は使っているわけで、
その効率を上げるというのは、国全体で考えれば、相当に大きい。
事実、北海道で暖房用のエネルギーを半減させようという
Q1.0運動で実現する住宅性能レベルは
そのまま、温暖地域で実現すると、
暖房用エネルギーが、ほぼ無暖房レベルに近づいていく。
人口の5%地域で半減するよりも、人口の8割の地域で低減することの方が
省エネ効果は高くなるという道理。
たぶん、これらの両方からのアプローチが相まって効果が上がっていくのでしょう。

住宅の新築はもちろんだけれど、
このように見てくると、既存住宅の性能向上というのは、
国全体で考えてもきわめて緊急性が高い。
寒冷地域がそうした手法を開発して、温暖地に普及させていく、
というアプローチは、必要不可欠になってくるということが言える。
まぁ、日本の寒冷地人口って、
北海道・東北・日本海側北部地域など、だいたいが2割と推計できます。
ちょうど国全体で考えれば寒冷地・温暖地の比率って2割・8割になるわけですね。
よく、2ー8の理論って言われることがあります。
そうした知恵で、いろいろ考えていくのも面白いかも知れないかなぁと
最近考えはじめております。

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近隣のマンション建築計画

2008年04月15日 06時29分10秒 | こちら発行人です

わが社の建物は、大きな準幹線道路に面しています。
繁華な商業地域から連続してきている道路で、便利も良く
地下鉄もそう遠くないので、まぁ、比較的に便利な敷地にあります。
そういうことなので、すぐお隣にはマンションがあったりします。
ウチの社屋は住宅雑誌の編集部ということもあり、
単純な木造2階建てという至ってシンプルなものなのですが、
新築時にはとなりのマンションのせいでテレビの電波障害があり、
電気屋さんが苦労してアンテナ位置を特定しておりました。
やはり大きな建築は、近隣に対していろいろな障碍や迷惑を与えざるを得ないもの。
しかし一方で、大きな賑わいも自然に出来上がっていくので、
商業的発展などの面では不可欠な部分もある。
都市という環境の中での住宅というものの存在を考えさせるきっかけにはなりますね。

一昨年に着工して大きな工事を行っていたお向かいの敷地でのマンション計画。
ことしになって、4階までの工事ができていた建物が解体されて
更地になっておりました。
例の姉歯さんと同様の耐震偽装問題が発覚して、にっちもさっちもいかなくなって、
とうとう、転売して解決することになったようなのですね。
その敷地に新たなデベロッパーによるマンション計画が再度持ち上がり、
その工事に対する「アンケート調査」なるものが来ていました。
写真は不明瞭ながら、冬至の頃の日影についての影響を地図上に表現したもの。
わが社の建物や駐車場部分にも大きな影が架かることになっています。
前回の工事については、まったく通知がなかったことを考えると
今回は事前にこのような案内が来ているので、
まだましな対応とは思われますが、やはり影響はある。

しかし、こうしたお知らせも「町内会」が資料作成して回覧形式を取っています。
町内会の役員さんも大変だと思います。
自分のことではないのに、調整の機能を果たさなければならない。
少なくとも文書を作成して説明を加えなければならない。
これまでも住宅クレーム110番には多くの相談も持ちかけられてきたテーマですが、
こういう近隣の問題って、自分にも降りかかってくるとなると、
改めて、大変なことなんだなぁと思い知らされることですね。
さて、対応を考えていかなければなりません。
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北総研実験棟内部-1

2008年04月14日 06時02分38秒 | 住宅性能・設備

さて、おとといのセミナー前に案内された北総研実験棟内部。
とはいっても、実験棟にはたいへん多くの機能があり、そのごく一部です。
わたしは北総研、何回か訪れているのですが、
今回初めて実験棟内部を拝見した次第です。
寒冷地住宅として考えなければいけないポイントに沿って、
研究実験の必要な設備がそれぞれ備えられています。
いっしょに見学した「国総研」の田島さんも感心しきりでした。
国としては、というか、温暖地・つくば市にある国総研としては
寒冷地住宅の研究については北総研に任せるというのが基本スタンス。
国土の人口比率80%以上の温暖地向けの研究は国がするけれど、
東北を含めるのかどうか、ややあいまいながら(笑)
人口20%弱程度の寒冷地住宅技術研究については、北総研をリード役に指名しているようです。
住宅研究以外の分野についてはあまり詳しくはありませんが、
国の主要な政策的課題で、1地方の設置する機関がリードしている
というような事例は、あんまりないのではないかと思われます。
先日も、中古住宅の性能向上・ストックの品質向上策についての
国のパイロットモデル事業で、北海道が推進してきた事業が選ばれ、
国の予算で継続されていくというケースがありましたが、
こと、住宅に関しては北海道の先進性にお墨付きが得られているようですね。
ただし、こういうことについての知識は一般にあまり知られていない。
また、住宅のプロのみなさんでも全然無知な人も多い。
なので、産業界的にもこういう北海道の優位性が
十分に活かされているとは言い難い現状がある。
北海道内の経済団体などで、こういう現状を説明しても理解していないケースが圧倒的。
なんとももったいない気がするのですが、オピニオンが育っていないのですね。

写真は旭川の冬の寒さを活かした「冷房装置実験」のもの。
実験棟地下にはごらんのような水の貯蔵施設があります。
ここに旭川の寒冷な冬の外気、だいたい零下20度程度を導入させて、
水を凍らせて保管しておくのです。
で、そのようにつくった氷の「蓄冷層」から1階床面に対して
冷房を供給させているのだそうです。
冬の寒さを利用して、それを夏に活かそうという発想ですね。
こうした「技術」の世界って、なるべくタダで得られる自然のエネルギーを
最大限活かして使おうと考える方向が明確。
世界の寒冷地の中でも北海道は雪が多い地帯ですから、
そうした利点を生かした研究と言うことで、
世界の中でもけっこう最先端的な分野ではないかと思われます。
スウェーデンの換気装置メーカーの技術者も大変興味深そうにしていたのが印象的。

このような研究機関で実証される成果が
やがて日本の住宅技術を高めていくこともハッキリしています。
もっと、北総研が取り組んでいること、情報共有が計られるべきではないかと思いますね。

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ガンプラフェチ

2008年04月13日 06時54分56秒 | 住宅取材&ウラ話

ひとにはさまざまな「嗜好」の世界があります。
フェティシズムというものですね。
わたしのような年代、1950年代生まれのような人間って、
団塊世代の一番最後なのか、
それより下の年代の先駆けなのか、
よくわからない部分があります。
でも、確実によく見えないフェティシズムとして、ガンプラフェチってものがあります。
プラモデル自体は、わたしたち戦後少年たち一般に
耽溺した時期を持っているケースは多いと思います。
しかし、このガンプラフェチはちょっと異質。
ガンプラフェチって、その後、けっこう長く続いているようで
いまでも、ウチの坊主なんかガンプラを作ったりしていますね。
まぁ、わたしなんかは比較的にこういう心理は理解できる部分もあります。
考えてみると、プラスチックに対する「親近感」の差のような気もしてくる。
わたしより上の年代の人には、プラスチック一般に対して
否定的な感覚の人は多いように感じる。
わたしなんかは、自分でもプラモデルを一生懸命作った記憶があって、
そういう嗜好記憶の延長で、ガンプラっていうのも理解はできる部分がある。

しかし、先日伺った弘前での取材先のお宅、いや、オタクと書くべきか(笑)
では、そのガンプラフェチの濃密感にタジタジになりましたね。
子どもさんのいないご夫婦なんですが、
家の中心的な居室はオーディオAVルーム兼フェチスタジオなんです。
食事を作る、食べる、くつろぐ、
というような家の機能性部分はむしろ付帯的な「装置」のようなんですね。
子育ての機能が家にないとすると、趣味生活的な部分が大きな位置を占めると言うことなんでしょうか。
音響や映像には大変なこだわりぶりで、まぁ、映画館以上の臨場感。
でもそれ以上に感心させられるのが、写真のようなガンプラフェチぶり。
これはもちろんごく一部で、まぁ、至る所に飾られておりました。
40代くらいの人から始まって、30代の幅広い年代に
こういう嗜好傾向は広がっているように思います。
ガンプラフェチの設計者なんて言う方もいるし、
仙台にはガンプラフェチのための専門ショップができたりもしています。

人間の暮らし方、生き方、感じ方は
こういう部分でも規定されてくるものなので、
家づくりに反映してくるのも理解できる部分ではあります。
考えてみれば、茶室なんて言うのも、こういう心理の
究極的なものとも言えなくはない。
ガンプラを愛でるための空間装置っていうのが論議されるようなことが
今後あるかも知れない、なんて思えてきますね。
ちょっと、妄想が膨らみ過ぎかなぁ(笑)。

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環境負荷低減住宅促進セミナー

2008年04月12日 06時48分06秒 | リプラン&事業

表題の名前、1回で覚えられる人、どれくらいいるでしょうか(笑)。
わたしは自慢じゃありませんが、
何回いわれても、言っても「低減」のあたりで怪しくなって
「え~っと、なんだったっけ」
ということになっております、恥ずかしながら。
なんですが、趣旨は至ってわかりやすい地球温暖化防止のための努力を考えるもの。

なんと、わたしどものカミさんがセミナーの司会役を頼まれまして、
前回8日には帯広で、そしてきのうは旭川でセミナーが開催された次第。
前回は息子の中学校入学と別の集まりがあったので
応援には行けなかったのですが、
きのうは送迎役も兼ねて、旭川の北総研まで参りました。
つい先日まで、このブログで紹介していた「環境建築」。
今回は外国から、東京から、お客様が多かったので、
実験棟内部も研究員の福島さんからご案内いただいて、
見学することもできました。

で、セミナーは70~80人くらいの入場という感じでしょうか、
けっこうな大入りぶり。
一般のみなさんもいらっしゃいましたが、
まぁ、平日の昼間と言うことと、内容が難しいと言うことで、
建築関係のみなさんが中心のセミナーだったと思います。
カミさんの登場部分になると、こちらもハラハラドキドキだったので、
やや上の空的ではありましたが、
スウェーデンから来られた換気の技術者や現地在住の建築技術者の方の講演も、
十分に頷ける講演でした。
やはり本論は、温暖地の「国総研」から来られた田島さんと、
わたしたち寒冷地の「北総研」の福島さんのお話しと、討論でした。
CO2削減や、省エネというテーマで、
それぞれの立場から、率直な内容の提起があったと思います。
今回の主要テーマは「第1種換気」というものの有効性だったわけですが、
話は温暖地での冷房にまで及び、
「まぁ、あんまり寝た子は起こさない方がいい(笑)」
みたいな、福島さんのわかりやすい情報(?)も得られました。
ヒートポンプについても、寒冷地向けの開発が急ピッチのようで、
驚異的なスピードであると語られていたのが印象的。
結局、暖房用消費エネルギーをいかに削減できるのか、
ということがキーポイントであり、
建物の断熱性能があるレベルまで達してきて、
その先を考えることが大きなテーマになってきていると思います。

というようなことでしたが、
なんとか無事にセミナーが済んで、
大変難しい技術系のお話しに、カミさん、なんとか司会役が務まったようで、
ようやく頭痛のタネが消えてくれたところでございます。
やれやれ、おつかれさんというところでした。ふ~~。ではでは。
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熱闘プロ野球

2008年04月11日 06時08分10秒 | 北海道日本ハムファイターズ

さて、ことしもシーズンが始まって、
プロ野球が真っ盛りというところです。
きのうはすごい緊迫した投手戦を展開してくれましたね、ダルビッシュ君と岩隈君。
やっぱり野球はピッチャーと守りが基本要素。
こういう部分がきっちりと締まった試合って、
美しく均整の取れた絵画や映画を鑑賞するように見ることができます。
美しく無駄のない、それでいて、
バッターには魔物のようなボールとして、
ピッチャーの意志が伝わってくるような投球になっている。
まさにすばらしい投手戦でした。
どうも、ダルビッシュ君が投げる試合だと、
相手もエース級しか出てこないまわりになっているので、
こっちは、って、北海道日本ハムファイターズにしてみれば毎度のことですが、
なかなか猛打爆発というわけにはいかない。
で、数少ないチャンスにたたみかける勢いで
なんとか得点を上げて、それを死守する、という
まぁ、わがチームらしいといえば、まことにその通りの
省エネ野球の神髄をまた見せてくれました(笑)。

で、昨年までわがチームを率いてくれていたヒルマンさんが
大リーグで指揮しているロイヤルズもまた、大活躍しているようです。
アメリカの巨人といえるヤンキース相手に地元で2連勝。
それも、日ハム並みのスモールベースボール作戦で
打者が出れば、即スチールというような積極的な走る野球をやっているようです。
ロイヤルズって、ビッグネームの選手はいない若い選手主体のチームのようで、
ちょうど日ハムとチームカラーも似ているような感じ。
選手年俸総額ではたぶん数倍の開きがあるヤンキースを
走り回って、木っ端みじんに倒しているというのは胸のすく思いがします。

ということで、ことしは
日ハム野球的なのがいろいろに広がってきている。
セリーグでも、高田さんがヤクルト監督になって、
ちょうどヒルマンがやっているような野球で、痛快に戦っていますね。
去年まではヤクルトがどんな野球をやっていたか、
まぁ、ほとんど記憶にないのですが、
古田さんが名前だけの野球をやっていたような気がする程度。
で、年俸の高くなった外人選手を巨人に引き抜かれて、
もうあとは若手主体でスピードを活かした機動力野球しかやれない状態なのでしょうね。
でも、こっちでもこのあいだの開幕カードでは
年俸のメタボリック球団がさんざんにやっつけられていましたね(笑)。

景気のさっぱり良くない北海道発のところは
もうこうした省エネでしか、生き残っていけないのでしょう。
なんか、ビジネス的にも大変示唆的です(笑)。
さてさて、ことしもやりますよ!
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!

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