三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

信じていていいのか? 首位です(笑)

2009年04月20日 07時46分04秒 | Weblog



きのうも仕事で、札幌中の住宅を見て回っておりましたが、
天候のせいもあるのか、どちらも結構な人出でしたね。
いわゆる住宅展示場にも多数の来場があって、
不況、というような状況は見えなかった、というところ。
来場している方たちの年齢層を見ていると、
比較的に若いみなさんが多く、子どもさんを小脇に抱え、
いかにも、子育てのための巣作りにいそしんでいる、
っていうような家づくりの本質的な、自然な姿が感じられます。
まことに微笑ましく、ステキだと思います。

っていうような、住宅のことはちょこっと、置いて(笑)
シーズンが始まって、一回りの対戦が終わった段階で、
わが北海道日本ハムファイターズが、パリーグ首位であります!
いやはや、好調なんですね~これが。
昨年までの貧打が、ウソのように打ちまくっている。
チーム打率が、唯一3割を超えていて、
なんと、5割を超えているという打者までいる。
金子誠選手なんですが、かれは「守りの人」という存在だったのが、
ことしは巨人から、同じ守備位置の二岡選手が来て、
すっかり「やる気」全開モードなのか、
打つ方でも、潜在能力がフル回転している感じであります。
いやはや、5割ですから、すごい、を通り越している。
金子(神)とまで、ファンサイトではあがめられ始めております(笑)。
まぁ、こんなことは続くわけがないのですが、
それでも、春の珍事を心ゆくまで楽しませていただいている
幸せな一般大衆ファンであります。

しかし、開幕は本拠地札幌ドームでまさかの3連敗スタートだったんですよね・・・。
ダルビッシュくんもさすがにWBC帰りで、
初回だけは調子悪く、しかも討ち取ったのが間が悪く
野手の間を抜けていく、みたいな
いやぁ、な展開での敗戦から、ずっと初回に失点という
失態が続いておりまして、なんとか、打つ方が頑張ってはいたけれど・・・、
っていう状態から、徐々にペースを上げていって、
3連敗・4連勝・2連敗・5連勝という波乗り型の成績できております。
打つ方を見ていると、昨年までの左の好打者
稲葉・田中賢介・スレッジといった実績のある選手は
そこそこのところなんですが、下位を打つ小谷野・高橋信二・金子誠という右打者が
今期は、絶好調スタートを切っているのですね。
たぶん、相手チームピッチャーも
「日ハムは、左さえ何とかすれば、右は・・・」
っていう油断があると推察いたします。
それが一巡して、マークがきつくなってくるこれからが
本当の勝負のスタートでしょうね。
相手投手陣も、いまは、どうやったら日ハムの恐怖の下位打線を抑えるか、
大研究・徹底解剖を行っていることと思います(汗)。
そうこうしているうちに、先発投手陣の立て直しができるかどうか、
っていうところが、わがチームの今後の課題。
ダルビッシュくんが安定した投球を見せているので、
投手陣全体では大崩れはないと思いますが、
比較的、心配のタネはたくさん持っております(笑)。
戦い方では、ことしは盗塁も、初球からという積極性が目につく。
また先日の試合ではダブルスチールでホームスチールも成功させておりました。
四球・盗塁・右方向ゴロで三塁進塁・相手エラーで1点
っていうような、胸のすくような(笑)、珍攻撃も多彩に見せていて、面白い。
これを2回繰り返したら、2点、1イニングでとれるんですよね。
まぁ、相手チームにしたら、やりきれないような、いやな相手と思われているでしょう(笑)。
そういえば、トリプルプレーっていうのもやってくれておりまして、
まぁ、見ていて飽きの来ない楽しいゲーム展開であります。
このあたり、チームが、ヒルマンさんの次に梨田さんを監督にした
その真意がかいま見えるようでもあります。
そうなんです、やはり貧打と守りだけって言うのは、ファンとしても辛い・・。
失敗も多いに違いないけれど、積極性のある動きのある野球って
やはりファンとしても、見ていて楽しくなってくる。
一段の観客動員を計ろうと考えれば、こういう野球への志向は理解できる。

あわよくば。この春の珍事がエンドレスで続いて欲しいと
欲張りな夢想で一杯になっている1ファンであります。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!



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見学会終了、ふ~~

2009年04月19日 08時12分44秒 | Weblog



きのう、早朝から現場見学会の準備。
時間がなくて、撮り溜めていた写真の整理も手がけられていなかったものを
見学会用に整理してパワーポイントにまとめ、
写真として出力して、製本化。
資料としての説明材料に仕上げた次第。
この作業だけでも、けっこう時間がかかるのですが、
時間が取れないので、やむを得ず、当日の早朝、急ごしらえで作成。
それから、前日搬入分のほかの用意も積み込んで搬入。
午前9時から、会場オープンにこぎ着けました。

まぁまぁ、っていうような来場数なのでしょうか。
初めてやったことなので、比較対照データはありません。
やはり7割ほどは、この会場マンションの住民の方。
その他、3割ほどがチラシなどを見た一般のみなさん。
どんなポイントが興味を持たれるのかなぁと思っていましたが、
やはり、結露対策がいちばん身近なテーマで、
写真の北側居室の変形窓に、枠を造作して既製品のサッシを取り付けた部分に
真っ先に興味を示していただきました。
聞くと、すぐお隣の方で、「どうやったの?」といきなりの質問攻勢。
結露の状況などをご説明して、対応方法も説明いたしました。
で、夕方には再度来られて、
そちらの現場の方に案内されて、具体的なオファー。
午前中いっぱい、順繰りにたくさん見えられて、こちらの説明に耳を傾けていただきました。
一度奥さんが見に来て、そのあと、ご夫婦で再度来られて、っていうようなことも。
また、すぐに現場を確認して、見積もって欲しい、と言う注文も。
午後になっては、チラシでの反響の外部のマンションの方々。
みなさん異口同音に、結露の問題が高い関心。
まぁ、まったくその通りだと思うんですよね。
わたしも、2回ほどマンション暮らしを経験していますが、
2度目の時は、短期間賃貸でしたがすごい結露を経験したものです。
壁面にまでカビが発生していて、
その旨、不動産会社の方に言ったのですが、
それを知った上で、
「このマンション、買われませんか?」とセールスされましたね(笑)。
ホント、結露の問題にはマンション業界として
全然、認識レベルが低い実態をまざまざと見せられたことがあります。
で、やはり問題点はまったく改善されてはいないのが現実。
単純に断熱不足が主原因で、換気不足が従原因と明確なのですが、
さて、対策となると、きわめて怪しいと言わざるを得ない。
っていうより、知らぬ顔を決め込んでいるのでしょう。
今回のマンションリフォームでも、「よりマシ」という判断をしたのですが、
少なくとも、中古で購入するときには、
「結露コンシェルジュ」みたいな存在に相談する、というような
事業サービスがあってもおかしくはない、と思います。
まぁ、これでいいという境界ラインが難しいので、
確かにビジネスとしては難しいでしょうけれど・・・。
ユーザーの立場に立つと、ニーズの高い部分ではあると思います。

っていうようなことで、一日、説明員を務めて、
さすがにおつかれさん。
ところが、そのあと、以前の学童保育の仲間の会合があって、
夜も2時間半ほどのお付き合い。
なんとか、10時前に帰ってきて、爆睡しておりました(笑)。
きょうは、新潟からの来客が見えられて、住宅案内と応接。
頑張らねば、っていう次第であります。ふ~~~。



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本日、マンションリフォーム現場見学会

2009年04月18日 06時32分08秒 | Weblog



しばらく取り組んできましたマンションリフォーム
完成いたしまして、いい壁が仕上がっております(笑)。
いいんですよね、漆喰の壁。
なんとも清々しくて、飽きのない清楚な雰囲気の白壁に心がなごむ。
色だけで見れば、確かにビニールクロスでも同じように見えるけれど、
やっぱり、人間の五感には響いてこない。
そういう「感じることの出来る」空間美のようなものは
やはり体験していただくしかない。
ということで、本日、現場公開いたします。

きのうは、オンデマンドプリントで出力したチラシを持って
マンションに向かいました。
そうしたら、原則としてポスト配布はできない、
っていう言葉が、管理人さんから帰ってきました(汗)。
事前に管理組合の理事長さんに現場公開の趣意書を提出しているので、
それでもダメなのでしょうか、
っていうように交渉していましたら、理事長さんに連絡を取ってくれまして、
降りてこられた理事長さんから、
「まぁ、いいですよ(笑)」という快諾。
このあたり、なかなかむずかしいことになってきていますね。
何でもかんでもポスティングしていくのは困りものですが、
そのマンションの住人のみなさんにしてみたら、
滅多にない、お隣さんの工事現場公開ですから
参考になることは、山ほどにあるだろうと思うのです。
それをも一律でダメとしたら、必要な情報がまったく受け取れなくなる。
まぁ、理事長さんのご英断に感謝する次第です。

ということで、そのあと、必要な機材の搬入。
当社は、雑誌編集が基本業務ですから、まぁ、こういうのは
余技の部分ではありますが、
やる以上は、来ていただいたみなさんに有益な情報をお届けしたい。
そのために、いろいろ情報を考えているところです。
しかし、いろいろ業務がありすぎて着手が出来ない。
ようやく本日早朝3時から着手できまして、一段落です。
あとは事務所で資料をプリントアウトして、持参する段取り。
ぜひ、お近くのみなさんは来場していただければと思います。
って言っても、インターネットのブログですから、
読者のみなさんは全国あるいは、全世界(?)ですから・・・、
まぁ、どうぞよろしくお願いします(笑)。
ではでは、頑張ってきます。




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居間と大型テレビ

2009年04月17日 06時17分38秒 | Weblog



最近、っていうか、ここ5~6年でしょうか、
テレビがどんどん大型になっていく傾向にありますね。
デジタル化が呼び水になってか、
テレビの買い換え需要を起こそうという人為的なキャンペーンの臭いを感じましたが、
ここまで一般化してくれば、まぁ、長いものには巻かれろしかない。
なんですが、こういうことが住宅プランに影響を与えていることも否めない事実。
そんなあたりを、ユーザーにも知ってもらいたいと言うことで、
ビルダーさんたちに、そのことについての意見を求めました。

そうすると、さすがに毎日、そうしたユーザーの声に接しているからか、
さまざまな意見、感想を得ることが出来て、有意義でした。
大型テレビは、大体が大きな黒い物体なので、
そういう物体がリビングに独占的に存在するようになると
いろいろ、住宅の方で変わってこなければならなくなる。
40型以上になると、画面からのセットバック距離が4mを推奨してくるのだそうです。
4mって、すごい面積ですよね。
単純にソファに座って視聴するとして
ソファが移動動線空間も含めれば3m相当とすれば、
実に12平米、坪に直せば、約4坪・8畳間相当を空けろ、っていうわけ。
当然、その他にもリビングの機能は必要なわけですから
テレビによって、居間はものすごく大きな面積を必要とするようになってきた。
でも、テレビって、いまや個人単位での視聴が主になってきている。
単純に、テレビの主要なコンテンツって、
子どもくらいしか、見ていないのではないか。
居間のテレビとその空間は巨大化しているけれど
その内実としての「家族の団らん」は充実してきているのか、
って考えたら、どうもコスト換算で考えて
間尺にあっているのかどうかは、考え物というのが実態のようです。

居間から、周辺の眺望や庭の景色を楽しむ、というのが
設計プラン上の当たり前の要素なので、
大きな開口を設けて、そういう位置に主要な「いごこち装置」・ソファを
配置するのが普通一般的だった。
テレビはそういうプランの補助としてこれまで考えてきたのが、
どうしても、メインにしなければならなくなってくる。
極端な話、せっかく2面に周辺環境との親和を考えた窓を開けても、
主要な壁を背景としたテレビの側にソファが置かれて、
窓に対して、背中側になってくる、というケースも増えてきている。
このあたり、景色を楽しむとか、自然と親しむという
そういう楽しみがあらかじめ不可能になっている地域のライフデザインが
全国に、あるいは全世界に押しつけられていっているような
そんな危機意識を感じざるを得ない部分もあるのです。

さて、みなさん、いかがお考えでしょうかね。



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現場見学会やります!

2009年04月16日 06時32分38秒 | Weblog


きのうは、早朝から午前中いっぱいのアース21総会終了後、
ことし発行する予定の企画の座談会を開催。
各ビルダーさんと、テーマ別にいろいろ論議が盛り上がって、
たいへん楽しい内容にまとまりそうな予感がいたしました。
で、息つく間もなく、
車で移動して、仕掛かり中のマンションリフォーム現場の撮影。
建築工事としては、比較的簡易な工程でしたので、
きのうまでに主要な工事は終了。
床壁天井の仕上げは終わっておりまして、無事撮影終了。
デジカメ撮影ですので、さっそく画像をデザイナーのPCに取り込んで
今週末・土曜日の現場見学会用のチラシを制作。
こうやってまとめてみると、わかりやすいし、
間に合えば、このマンション内だけではなく、
少し広い地域範囲でチラシを折り込んでみようかなと考えています。

コンセプトとかテーマは、
写真にあるようなポイントですが、
こういうのって、マンション暮らしの方なら、興味はあるはず。
っていうことで、さっそく印刷屋さんと打ち合わせしたのですが、
どうも、時間的にタイトなので、難しいかも知れない。
なので、このブログを見ている人たちに取り急ぎご案内。

住所は、札幌市西区琴似1条1丁目2
フロンティアビレッジ808号室
公開時間は、4月18日(土)9時から午後4時半
JR琴似駅から歩いて2分くらい。
JR琴似駅の東側の鉄道の高架下に入っている
ビデオショップなどの駐車場に対面しています。
なので、駐車場は、その駐車場が利用できます。
1時間で200円。
地図は、こちらです。
(あれれ、gooでは複数画像アップ出来ない~涙~)

とくに、自然素材の塗り壁は、たいへん革新的な工事です。
マンションの宿命的な問題、空気環境の問題に対して、
スイス漆喰を施工することで、すこしでも健康を増進できる環境を実現したいと考えたものです。
また、それ以外の全室壁天井にも、ウッドチップ素材の自然壁紙を施工。
こうした素材を施工するケースは、北海道で初めての工事です。
ぜひ、現場見学会に足をお運び下されば幸いです。




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工務店ネットワークという概念

2009年04月15日 06時22分30秒 | Weblog



地域に存在する工務店という業態は、
たいへん、ユニークな存在だと思います。
よく「地域の製造業」という言い方をしますが、
結局「生産活動」というのは、人間の結合体が行っていくもの。
住宅の生産というのは、その地域の気候風土を知り尽くした存在が、
地域の住民の立場に立って作っていくのが自然。
確かに大手ハウスメーカーが全部、住宅を受注することは出来るでしょうが、
メンテナンスにきめ細かく対応など出来るわけがないし、
全国一律の住宅が、各地域の実情に似合うわけもない。
さらに、こういう存在がなくなってしまうと、
地域でモノを作っていく、という基本的な部分が喪失してしまうことを意味する。
技術って言うのは、仕事がなくなると簡単に消えてしまう。
それを再生しようとすると、大変な熱意と努力が必要になる。
地域の中に、木材を扱う専門家から、
左官を扱う専門家、建具を扱う専門家、などなど、
一連の「製造業システム」がきちんと存在するということの意義はきわめて大きい。

しかし、一方で
家を頼むユーザーの側も、定住性という部分では
どこまで地域にこだわり続けられるのか?
という問題点も大きくなってきていると言える。
国の推し進めてきている、既存ストックの向上政策では、
長期にわたっての優良性を確保できる住宅ということが
目指されているけれど、
肝心のユーザーの側からすれば、
そんなに長く持ってしまう住宅だと、相続を受ける側の人間が困ってしまう、
っていうような悩ましさすらも出てくる。
その地域に「ずっと住む」ということについて、
前時代のような社会的共通認識自体が希薄になってきている。
まぁ、確かに、であるからこそ、価値の流動性を担保する
住宅流通が活発化しなければならない、という部分もある。
優良な住宅が、きちんと評価されて流通させられれば、
社会的な資産として、多くの人が価値観を認められると言うこと。
この両方の論議の谷間で、
じゃぁ、実際にそういう住宅を造っていく存在は、と考えれば
「家守」とでも言えるような社会的存在としての
地域工務店というものの重要性が増してくると思う。

きのうから、北海道を中心とする地域工務店ネットワーク
アース21の総会が開かれています。
ことしは、ずいぶんと盛大な会になっていてびっくり。
総勢60人からの会合になっているのです。
地域工務店だからこそ、情報を共有するネットワーク活動が大切なのだと思います。
活発で、内容の深い論議が戦わされる会なので
毎回楽しみに参加してきています。
そのうえ、本日はいろいろと座談会などの企画もあるので、大忙し。
掛け持ち日程ですが、なんとか頑張りたいと思います。ふ~~~。



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間仕切り壁の撤去

2009年04月14日 07時14分26秒 | Weblog



マンションのリフォームって、
構造的な部分がないので、日程的には手早い。
都合1週間ちょっと、で終了いたします。
で、大きな変更点としては3LDKから2LDKへの変更というもの。
初めてこのマンションを訪れたとき、
利用の仕方を拝見して、居間がなんとも窮屈で
使いづらそう、という印象でした。

狭い面積の中にギリギリ数多くの部屋数を確保したい、
というのが30年前くらいの価値観だったのですね。
家族数が多くて、購入できる広さに限りがあった、
というべきか、そのギリギリのところでマンション需要が成り立っていた。
マンションは一般的に北側入り口で、
南側に大きな開口部がある、というスタイル。
ところが、部屋数優先で考えていくと、この開口部を分割することになる。
その中間に間仕切り壁を造作して、
明るさや、開放感が犠牲になっていたのですね。
写真でごらんいただけるように、使用前と使用後で開放感の違いは一目瞭然。
とくに既存間仕切り壁には、テレビ端子なども設置されていたので
当然テレビもこの周辺に置かれていたので、
窓からの採光までもが犠牲にされて、
昼間でも暗い印象の室内になっていた。
電気配線・オイルサーバー・テレビ端子などの配線配管がどうなっているのか、
若干心配だったのですが、無事、きれいに移設。
場合によっては、窓と窓の間の壁面が手前側に出っ張ってくるかと思ったのですが、
壁面はスッキリさせられました。
まぁ、ここには暖房機が置かれますが、
その上部など、アイストップとして、インテリアのポイントになりそうな場所。
玄関から入ってきて、視線が抜けていく場所に出ると、
やはり人間は安心感を持てるし、開放感も味わえる。
毎日の暮らしの装置では、こういう基本的な仕掛けの部分の意味が大きい。
こういう開放感があって初めて、個室の壁に囲まれた安心感も引き立つ。
そういうメリハリのある家の中での過ごし方が、
住む、とか、暮らす、という言葉の中で占めている位置は大きい。
まず住宅って、基本的にはこういう部分に留意しなければならない、と思う。
既存のマンションで、やっぱりこういう間取りのものって
多いのでしょうね。




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室内の欄間窓

2009年04月13日 06時07分13秒 | Weblog



マンションのリフォームです。
今回のリフォームでは、既存の間取りでは3LDKだった間取りを
2LDKに変更しています。
これは、目一杯、個室を確保して販売しやすく考えた結果の間取り。
このマンションは築30年近いので、
販売当時の需要から考えると、まぁ、無理もない。
でも、今日のライフスタイルから考えると、
LDKが極端に狭くて、暮らしにくい。
いわゆるリビングが6畳間相当程度しか確保されていないのですから
ちょっとテレビでも置いただけで、
さて、あとはどうしようか、場所がない。
一方で、リビングに隣接して和室が2間、
6畳と4.5畳間が連続していた。
なので、この6畳の方をリビングに拡大して、4.5畳間のほうを
完全な個室に変更したのです。
和室から洋室にと考えたのですが、予算の関係から
和室のままですが、カーペット敷きの使い方。
拡大させたリビングの、旧和室部分との間には壁を作って
完全な個室を実現させました。
リビングの側にも配置的に壁は欲しいところなんですね。
ということから、旧4.5畳間は個室性が高まった。
でもそうすると採光の面で、以前より不利になる。
そこで考えたのが、写真の「欄間窓」です。
アイデアは施工者の側から出てきたのですが、
たいへん理にかなっていて、しかもデザイン的にも室内に変化をもたらせてくれる。
お金的には、まぁ、それほどでもないけれど(笑)
効果のほどは、なかなかなものなワケです。
リビング側の壁、写真では手前側になりますが、
こっち側には、本棚の収納設置が予定され、それに連続して
やや高さの低いローボードも配置される予定。
高さのことを考えると、欄間窓は遮蔽されない高さになっています。
明るさだけが必要なので、曇りガラスを入れてあります。
リビング側からも、個室の様子が常に感受できるような仕掛けにもなる。
家具が配置されると、楽しく納まってくれるはず(笑)、
なんですが、さてどうなるかなぁといったところであります。
一方、個室側では、この欄間窓がきわめて重要。
明かり取りであって、しかもインテリア的にはワンポイントデザイン。
日中の外光の入り方はもちろんですが、
夜のリビングの照明もいろいろな変化に富んだ「採光」として機能します。
なので、個室だけれど外部とのつながりが意識される。
どんなふうに使っていただけるか、興味も湧いてきます。



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マンションで漆喰塗り

2009年04月12日 06時42分46秒 | Weblog



出張から帰ってきて、きのうも早朝から大忙し。
午後からの「建築家イベント」を前に
朝一番で、いまやっているマンションリフォームのメインイベント。
そうなんです、漆喰塗装仕上げをやるんです。
マンションといえば、ビニールクロスにカーペット仕上げというのが
定番だと思うのですが、
そういう既成観念を打破する工事をしたかった。
機能面で言えば、密閉性の高いコンクリート駆体のなかで
空気環境は、あまり考えられているとは言えないのがマンション。
構造は木造一戸建てとは違って、考慮のしようがないレディメード。
断熱も、外側でやりたいとなっても、
それはマンション自治会全体での取り組みにならざるを得ない。
ということで、区分所有のユーザーがマンションに手を加えるという場合は
水回り設備の更新くらいしかないと思われている。
なんとか建築的な感激をユーザーに感じてもらえる手はないか、
そんな考えで取り組んでみたひとつの答が、
この「漆喰の塗り壁」というものなのです。
まごうことなき、本物の質感を味わうことが出来る素材そのもの。
マンションという、どこか「仮設」的な生活装置に
一点だけでも、存在感のある、空気感を支配する
いわば、「沈黙を支配できる素材の世界」を演出できるとすれば、
やはり、圧倒的な量感をたたえる「本物の壁」しかないだろうと思った。
まぁ、言葉で言えばこんなことなんですが、
簡単に言って、静かにたたずんでいるときに、視線がなんとなくなごむような壁って、
結局、本物の素材しか、行き着かないんですね。
ビニールクロスの、陳腐な模様の壁だけを見つめていても
人間の心象風景に「質感を楽しむ」というこころが芽生えてこないのではないか。
どこか、そんな思いがするのですね。

きのうは、塗りむらの感じとか
オーナーさんに実体験もしてもらいたいと考えて
見ていただき、実際に塗ってもいただきました。
手応えのある漆喰自体の重量感も感じて、それが壁に仕上がっていくプロセスも
記憶の中にとどめていただくのですね。
よく塗り壁工事では、施主さんの手形があったり、こどもさんの足形があったりします。
こういう「手業」が残されている、というのも
ほかのどこでもない「特別な空間」としてのわが家、という意識を育む。

っていうことでしたが、
実はわたし自身が、いちばん、楽しい思いをしておりました(笑)。
いいんですよね、この「スイス漆喰」の壁って。
いやぁ、予想以上の「凛とした」壁、という印象を持てて、
まことに清々しい気持ちが立ち上っていました。
写真の壁面は大体、5m×3mくらいの壁なんですが、
そこに30kgくらいの漆喰が塗られるワケなんです。
よく「重量感のある壁」みたいな言い方をしますけれど、
本当に、それくらいの「重量物」が壁に加えられていくんです。
そういうことなので、下地としての壁も強度が考えられる必要がある。
前日までに、そういう下地処理も行っていただいておりました。

夕方、用事を片付けたあと、
ふたたびチェックしてきましたが、対面する2面の壁が
みごとに漆喰の穏やかな表情で出来上がっておりました。
なにかこう、グッとくだけてくるような雰囲気の空間を感じることが出来ます。
来週土曜日18日には、現場公開を考えています。
ぜひ、いい壁(笑)を感じていただければ、と思います。



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開口部ユニット

2009年04月11日 07時06分31秒 | Weblog



きのうは仙台で、「東北住宅大賞」の大賞と優秀賞の2作品を取材。
そのうち誌面で発表する予定です。
本日ご紹介するのは、その内の1作品の内部。
いろいろ変わった取り組みをしていましたが、
とてもユニークだなと思ったのが、「開口部ユニット」的な部分。
どちらの居室にも写真左手のようなユニットが装置されています。
これは上下にガラスが嵌め込まれて、
その真ん中に収納と、換気用の開閉装置がついているもの。
完全に造作で、しかも断熱や気密仕様は考慮されていないのですが、
考え方としては、たしかに面白い試み。
窓の考え方として、一般的に外部の通行者からの視線の高さについては
収納装置部分でシャットアウトして
明かり取りと、視線のないレベルの高さにガラスの窓を作っている。
たとえばこの居室は和室で、夫婦寝室として使用していますが、
座った視線の開放感は実現しながら、外部の視線はカットされ、
外を歩く人の足元が見られる程度になっています。
収納部分の奥には開閉できる部分があり、
網戸もあらかじめ仕込まれていて、換気の用途に使われている。
金物とか、密閉性のレベルとかは課題ですが、
開口部の用途を検討して、面白い結論に至ったものだなと思われました。
こういう考え方自体は、すでに高性能木製窓では作られていますので、
まったく新奇性というのではないのですが、
壁の要素、収納の要素も持たせようという考え方はユニーク。
ただし、現状ではまだ、一般的な使用レベルには達していないと思いました。
これから大いに試行錯誤、研究を重ねて面白い
開口部ユニットが生まれてきたら楽しいですね。

仙台はきのうはものすごく気温が上昇。
上着を着るのは辛いほどの陽気で、一気に花見本番だったことでしょうね。
取材2件を片付けたあと、
盛岡からのお客さんと打ち合わせしてから、
3日間の日程を終えて、最終便で札幌へ帰還。
さすがに空港ロビーでもついうたた寝してしまいまして、
気がついたら、みんなが飛行機に乗り込みおわるころ。
どうも最終便というのは、こういうケースが多い。
一回、この調子では、空港で寝過ごすと言うことが起こりそうです(笑)。
飛行機の中のことはまったく覚えていない。
ほとんど気絶ですね。
ということで、札幌到着。仙台とは打って変わって、
これは雪が降ってくるかも、っていうような身も凍える寒さが迎えてくれました(笑)。





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北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

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