
写真は12月5日のアース21見学会でのあるモデル住宅でのひとこま。
なにげにペットボトルと、それに連結した自転車タイヤ「空気入れポンプ」です。
「これ、何に使うんですか?」という声多数。
「え、ヒートポンプの原理説明ですよ」
「ほ〜、そういうの、考えたんだ」というやり取り。
そういえば、ヒートポンプって具体的な映像イメージでは感覚しにくい。
空気中の熱を「集める」というイメージで話しますが、
室外機の中で、どのような物理法則が展開しているのか、
明瞭に把握はできにくいイメージを持っていた。
それが、であります。
空気入れポンプを一生懸命使うと
ペットボトル内の「気圧」がどんどん高まっていく。
それと同時にペットボトルが徐々に熱を持ってくるのですね。
さわっていると一生懸命ポンプを作動させると
それにともなって、手に温度が伝わってくる。
大汗かいて頑張っているのが、そのまま熱になってくるので面白い。
気圧というのは、通常の高気圧、低気圧で若干は差異があるけれど、
おおむねは1気圧程度になっている。
それをこの空気をポンプで圧縮することで気圧を人為的に高める。
そうすると、内部での気圧が2,3,4と高まっていく。
「ヒートポンプ機器」は、この原理で熱を獲得したり、
引き下げたりするのですね。
で、この人為動作の代わりが電気エネルギーであり、
その投入エネルギーを1として考えると、それに対して3倍とか8倍とかと
「高効率」に熱を得られるということなのですね。
っていうことで、大の大人たち十数人が入れ替わり立ち替わり
この空気ポンプに群がって、キャッキャ大騒ぎして遊んでおりました(笑)。
人間の場合、そのあとビールを飲んだりしてムダなお金がかかりますが、
ヒートポンプ機器はそういうムダはありません。
少ないエネルギーでより多くのエネルギー利用が可能になる。
人類の知恵の最前線、なかなか楽しいものですね。