リコの文芸サロン

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太平洋戦争…海兵の20歳の伯父

2021-08-07 | 奇貨譚

リコは毎年、終戦記念日の8月になると戦争の事を思います。

母の兄が海軍で戦死してますので母から聞いた事を以前に短歌に詠みました。
母が亡くなって令和3年で12年に成ります。

以前、アップした記事を再掲載します。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

先日、テレビで広島県の呉港の自衛隊の海軍基地を放送していました。太平洋戦争の時にこの基地に母の兄が所属していて戦死しました。

母が亡くなって10年に成ります。母が父親と岐阜県からはるばる訪ねたこの呉軍港を思い出しました。昨年の記事を再アップします。

先の大戦の戦死者は、世界中で4000万人、日本人だけで300万人を超えるとされています。

私は毎年終戦記念日近くになると私の母のお兄さんの事を思い出します。伯父さんは呉港から出撃して戦死しました。20歳でした。その話を母から聞いて詠みました。

伯父さんの写真を何枚か母の実家で見ました。伯父さんはハンサムですこぶる優秀だったそうです。それらの写真は今は何処に行ったのか判りません。

 太平洋戦争      
  涼風

〇戦況は利あらずと知る由もなく伯父の写真の面冴え冴えし

〇窓黒く塗られし汽車に呉工廠へ母は行きしか兄に逢ふべく

〇仏壇に兵士姿の子の影のすうつと入りしを祖父は見しとや

〇子を思ふ祖父の不安は正夢となりて戦死の報の届きし

〇骨壺を振ればカタカタ音たてり石との噂に開けずに納骨

〇海兵の二十歳の伯父は人づてに太平洋に沈みしと聞く

〇戦死せし兵士を悼む世が世なら学び遊びて家族も有らむ


コメント
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