リコは毎年、1945年8月15日の終戦記念日が近づくと戦争について色々考えます。
2020年、2021年と2年も続くコロナパンデミックで正に人類はコロナ大戦の最中です。
2年にも渡る先の見えない自粛生活で、比較的安心で恵まれている日本に住んでいても、些細なことにイライラしたり、不平不満を言ったりします。
戦没兵士(FALLEN SOLDIERS)
写真はネットより
★★君を忘れない★★
(ブログ初出は2018年12月です。)
戦争により日本国のみならず、世界各国でも多くの人々が亡くなりました。
祖国イギリスでなく外国で戦死した28歳のイギリスの青年が遺した詩を夏になると私は思い出します。彼の没年の1915年は第一次世界大戦(1914年~1918年)がありました。
若くして戦死したイギリスの青年は恨みつらみを言わず、故国で幸せな日々を過ごした事を感謝していると詩に綴っている。
日本の方々も多く外地で戦死されて、墓標も無く異国で眠っています。
私の叔父さんも海軍で呉港から潜水艦に乗って20歳で出撃して帰りませんでした。
長野県上田市に「戦没画学生慰霊美術館 無言館」があります。そこのHPもご覧ください。
【The soldier:兵士(Rupert Brooke:1887-1915)】
If I should die, think only this of me:
もし僕が死んだら、これだけは忘れないでほしい、
That there 's some corner of a foreign field
それは、そこだけが永久にイギリスだという、ある一隅が
That is forever England. There shall be
異国の戦場にあるということだ。豊かな大地のその一隅には、
In that rich earth a richer dust concealed;
さらに豊かな一握りの土が隠されているということだ。
A dust whom England bore, shaped, made aware,
その土は、イギリスに生を受け、物心を与えられ、かっては
Gave, once, her flowers to love, her ways to roam,
その花を愛し、その路を闊歩した若者の土なのだ。
A body of England's breathing England air,
そうだ、イギリスの空気を吸い、その川で身を濯ぎ、
Washed by the rivers, blest by suns of home.
その太陽を心ゆくばかり味わった、イギリスの若者の土なのだ。
And think, this heart, all evil shed away,
A pulse in the eternal mind, no less
また、もし僕の心が罪を潔められ、永遠者の脈うつ心に
Gives somewhere back the thoughts by England given;
溶け込めるならば、感謝の念を込めて、故国によって育まれた
数々の想いを故国に伝えるであろうことを、---
Her sights and sounds; dreams happy as her day;
故国の姿や調べを、幸福な日々の幸福な夢を、友から学んだ
And laughter, learnt of friends; and gentleness,
笑いを、祖国の大空の下で平和な者の心に宿った
In hearts at peace, under an England heaven.
あの優しさを、故国に伝えるだろうということを。
まだたった28歳なのに、この方の魂は成熟しています。
私なんて足元にも及びません。
長野のこの館を友人は2度も訪れました
リコも行こうと思っています