ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第七十八弾は、とある「ミクロネシア女性」。
彼女が手をかけているのは、撃墜された軍用機の尾翼である。

まず、同じ「手すさびにて候」カテゴリーで、
2017年5月3日投稿した拙文の導入を再掲載する。
『ご存知の通り、西太平洋・赤道近くの海原に浮かぶ島々…
現在の北マリアナ諸島、パラオ・マーシャル諸島、ミクロネシア連邦は、
かつて日本が治めていた。
20世紀初頭はドイツ領だったが、第一次世界大戦後、
戦勝国となった日本が委任統治。
「南洋庁」を置き、海軍の停泊地を整備し、数万の邦人が移住。
太平洋戦争の際には激戦地となり、数多の血が流れた。』
先回は、東宝怪獣映画「モスラ」について書いた。
今回は、同作に登場した南太平洋について思いを致す。
前述の「南洋庁」が置かれたのは、日本から南へおよそ3,500キロ。
200あまりの島々が点在する“南太平洋の真珠” 「パラオ」の「コロール島」。
年間平均気温27℃。
海洋性気候の「常夏」である。
そこには、歴史的な経緯から、
かつて日本人が「内南洋(うちなんよう)」と呼んだ名残が、今もあるという。
例えば、人名。
ミドルネームに“日本名”を持つケースが珍しくない。
言葉も然り。
金銭的な相互援助をシュウカン(習慣)、タンジョウビ(誕生日)、エモンカケ(衣紋掛)。
アジダイジョーブ(美味しい)、ツカレナオース(「お疲れ様」が転じ「ビールを飲む」)。
…など、会話に様々な日本語由来の単語が飛び交っているそうだ。
更に食文化も。
刺身や煮物、カツ丼やうどんは、文字通り日常茶飯。
左様な具合に、彼の地が「親日」傾向であるのは窺い知れる。
日本統治時代、功罪相半ばしたであろう事は想像に難くない。
インフラ整備や医療・教育の普及、経済発展に努めたと聞く治世は、
苛烈な支配を強いたスペイン・ドイツに比べ、穏やかだったそうだ。
一方、近年注目を集めた「ペリリュー島」をはじめ、大変な破壊も行われた。
どんな視点から何を視るかで、評価は分かれる。
往時を一概に「善」か「悪」か…と色分けはできないだろう。
だからこそ、時間旅行が叶うならば100年前の南洋へ行ってみたいと思う。
どんなところで、どんな様子だったのだろう?
興味深い。
不定期イラスト連載・第七十八弾は、とある「ミクロネシア女性」。
彼女が手をかけているのは、撃墜された軍用機の尾翼である。

まず、同じ「手すさびにて候」カテゴリーで、
2017年5月3日投稿した拙文の導入を再掲載する。
『ご存知の通り、西太平洋・赤道近くの海原に浮かぶ島々…
現在の北マリアナ諸島、パラオ・マーシャル諸島、ミクロネシア連邦は、
かつて日本が治めていた。
20世紀初頭はドイツ領だったが、第一次世界大戦後、
戦勝国となった日本が委任統治。
「南洋庁」を置き、海軍の停泊地を整備し、数万の邦人が移住。
太平洋戦争の際には激戦地となり、数多の血が流れた。』
先回は、東宝怪獣映画「モスラ」について書いた。
今回は、同作に登場した南太平洋について思いを致す。
前述の「南洋庁」が置かれたのは、日本から南へおよそ3,500キロ。
200あまりの島々が点在する“南太平洋の真珠” 「パラオ」の「コロール島」。
年間平均気温27℃。
海洋性気候の「常夏」である。
そこには、歴史的な経緯から、
かつて日本人が「内南洋(うちなんよう)」と呼んだ名残が、今もあるという。
例えば、人名。
ミドルネームに“日本名”を持つケースが珍しくない。
言葉も然り。
金銭的な相互援助をシュウカン(習慣)、タンジョウビ(誕生日)、エモンカケ(衣紋掛)。
アジダイジョーブ(美味しい)、ツカレナオース(「お疲れ様」が転じ「ビールを飲む」)。
…など、会話に様々な日本語由来の単語が飛び交っているそうだ。
更に食文化も。
刺身や煮物、カツ丼やうどんは、文字通り日常茶飯。
左様な具合に、彼の地が「親日」傾向であるのは窺い知れる。
日本統治時代、功罪相半ばしたであろう事は想像に難くない。
インフラ整備や医療・教育の普及、経済発展に努めたと聞く治世は、
苛烈な支配を強いたスペイン・ドイツに比べ、穏やかだったそうだ。
一方、近年注目を集めた「ペリリュー島」をはじめ、大変な破壊も行われた。
どんな視点から何を視るかで、評価は分かれる。
往時を一概に「善」か「悪」か…と色分けはできないだろう。
だからこそ、時間旅行が叶うならば100年前の南洋へ行ってみたいと思う。
どんなところで、どんな様子だったのだろう?
興味深い。