つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

大樹を観察、長寿に納得。

2018年04月28日 15時04分30秒 | 自然
植物は、字のごとく「植わった物」だ。
動物のように「動き回る物」ではない。
種が落ちた場所で根を張って、枝葉を伸ばして生きる。
糧は、空気と、水と、土の養分と、太陽光。
それらを自らの力でエネルギーに変えて成長する。
実に「辛抱強い命」だ。
植物の中でも「樹木」は、動物を遥かに凌駕する寿命とサイズを誇るものが珍しくない。
例えばコレ。

おやど橋を覆うかのように、根元から数本に枝分かれし、
 青々と繁っているタブノキは、樹齢700年以上と伝えられています。
 高さ10メートル、幹周り6.3メートルを誇るこのタブノキの巨木は、
 脇本陣の角屋(金子家)の庭に植えられていました。
 おやど橋は度々の水害で架け替えられてきましたが、
 このタブノキは1877(明治10)年の大火の時にも、奇跡的に火災を免れました。
 1921(大正10)年と1962〜1969(昭和37〜44)年の津幡川拡幅の時には、
 対岸のスギやエノキなどは伐採されましたが、
 このタブノキだけは切るに忍びず残されました。
 (※津幡町観光ガイドHPより抜粋、原文ママ)

拙ブログには、度々登場してもらっている「タブノキ」。
今年の冬は、北陸の「重い雪」によってダメージを受けた。
(※過去投稿/2018年3月11日参照)
散歩中、近くを通りかかったので、少々時間をかけて観察してみたところ、
長寿を誇る理由の一端が窺えた気がする。

折れた枝を見限り、枯渇させ、切り捨てようとしている。
あるいは折れた枝が、自らの命運を察して本体からの補給を拒否したのか?

病気か?
虫害か?
事故か?
何らかの原因によって勢いをなくした幹も、同様だ。

一方、新しい芽吹きも絶えない。
長い間、連綿と繰り返されてきたであろう営みを目撃し、
改めて、その逞しさに舌を巻く。
大樹、美樹、老樹の類には、畏敬の念を禁じ得ない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする