例年よりずいぶん早く梅雨入りした地域もあるが、
5月も後半に差し掛かり初夏の趣が強くなってきた。
少し前、5月5日は「立夏(りっか)」、夏の扉が開いた。
おととい5月21日は「小満(しょうまん)」。
万物が次第に成長し天地に満ち始める頃とされる。
最近、散歩中に目を引くのは、やはり若葉。
中でも2つの木の葉の鮮やかさが気に入っている。
冬の間、曲がりくねった枝だけになっていた柿の木。
暖かくなると芽が膨らみ始め、梢が伸び、葉も広がる。
そのスピードはなかなかのもので、力強さを感じるのだ。
やがて花が咲く。
開花を迎えた柿の木は、根の活動が本格化。
新たな養分を吸収する。
来る夏の暑熱に耐え、秋の実りを目指す。
柿若葉の表面は艶々していて、鮮やかな萌黄色が特徴だ。
銀杏は、秋の色づきも見頃だが、若葉もまたいいものだ。
木は必要のなくなった葉を落とす際、
光合成を行う葉緑体を分解してミネラルなどの栄養分にして、枝や幹へと戻す。
新しい葉をつける際は、逆に枝や幹から葉に栄養分が供給され葉緑体が形成される。
若い葉は緑の色素---クロロフィルの量が少なく、色が薄いので透明感があり鮮やか。
程なく緑は濃くなり「青葉」に。
景色は季節に応じて移り変わってゆく。
若葉を楽しめる時期は案外短い。
さて、結びには花の写真を掲載したい。
マーガレット・サンデーリップル。
原産地は、遥かアフリカ大陸沖、大西洋上に浮かぶカナリア諸島だ。
或る意味「花の代表種」かもしれない。
子供に花の絵を描いてみてと言うと、こんなデザインになりそうだ。
また、「スキ・キライ・スキ・キライ・スキ・キライ」
--- 「花占い」をするなら、やはり、マーガレットではないだろうか。
昭和はそうだったが、令和の今は?
どうなのだろう?