お気に入りのオレンジ色のオットマンの上で寛ぐルーちゃん。
猫の毛は本来ふわふわで とっても柔らかいのですが
特に気に留めなかったのですが、ルーちゃんの毛は
柔らかいという感じではありませんでした。
1歳を過ぎた頃 ブラッシングを試みたのですが、
とても嫌がりました。それから数か月経ち春になり
最初の換毛期を迎えました。抜ける、抜ける・・・・
彼女は短毛種ですが、それでもこの時期は
ちょっと撫でただけでも フワフワっと毛が舞い踊り、
彼女の座った場所は毛だらけなので、
やっぱり少しでも 毛玉がお腹に溜まるのを防ぐ
お手伝いがしたいなと思い、先ずは手櫛で全身を
逆毛を立てる様に何度も往復でマッサージするように
毎日何度も撫でていました。これはお気に入りのようで
ゴロゴロ喉を鳴らして気持ちよさそうにしていました。
5月に入る頃にはそれはそれは沢山の毛が抜けたので
ある時、ゴム製の柔らかな櫛と、目の細かい櫛で
数か月ぶりに 優~しくブラッシングした所、
最初は、「にゃに?」という感じでしたが、そのうち
ミーシヤのように櫛を見せると 喜んで走ってくる、
とまではいきませんが、ブラッシングさせてくれるように
なりました。そんなある日、5月も終わる頃
いつものようにブラッシングしている時、
あれ?と あることに気づきました。
換毛期前と換毛期後の毛並や色が明らかに違うのです。
ブラッシング中、「猫ちゃんなのに
随分としっかりとした毛だなぁ~」と思っていたのですが、
ある時ブラッシング中チクチクした固い毛がゴソッと抜けた後、
あれれれれ?と思うほどの フワフワした柔らかな毛が
あらわれたのです。
そういえば 換毛期を迎えた頃から
毛の色も変りはじめていました。
今までは全身が黒っぽい毛で覆われていたのですが
5月の終わりには、背中にジャンガリアンハムスターのように
1本黒い筋がスーッとはっきり入っていたのですが、
その筋が薄くなり、代わりに背中はオレンジ色が
あらわれてきました。
この写真では分かりづらいのですが、全身の毛の色は
今までよりも薄く 滑らかになりました。
お腹のあたりはシルキー・ブルー(グレー)が表れ
とても綺麗です。
彼女のお父さんはアビシニアンの長毛種 ソマリ(ルディー)
お母さんはロシアン・ブルーです。
お父さんの長毛は受け継ぎませんでしたが、顔立ちや
全体的な毛色はソマリ(ルディー)がよくあらわれていますが
初めての換毛期を迎えるにあたり、身体の半分は
(お腹のあたり) 次第にお母さんの美しい
ブルー・グレーの毛並へと変わり驚いています。
彼女のこの変化を目の当たりにした時、
ペンギンの子供のしっかりとした産毛と重なりました。
ペンギンの子供の毛はゴワゴワしたかんじで
親ペンギンとは全く異なります。
植物も蕾の時は自身を守る為にしっかり固いけれど
開花するにあたり ふわっと 柔らかくほどけ
美しい花を咲かせます。
人の成長もおなじなんだなぁ・・・
ふとそんな事を思い、
なんだか とっても優しい気持ちになりました。