イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

人魚

2023年03月04日 11時25分27秒 | 手作り



今朝は目覚めた瞬間から「やる気スイッチがON」になり、
BGMにクラシックをかけながら片付けをしていると、
高校時代(美術クラス)に はじめて電気 糸ノコを使って作った
木工の作品が出てきた。(A4より横幅が少し大きいサイズ)
色は背景は海の色、ブルー。アクリル絵の具にニスを施している。

特にテーマは決まっていなかったので
ふいに浮かんだ「人魚」にした。
パーツは海の生き物にした。イカ、貝、、ヒトデ、ワカメ、
蟹、クジラなど、何かを参考に下絵を書いたりはせず、
頭で創造したものを描き、ドンと美術室に設置されている
電気 糸ノコに恐る恐る触れた。
細い電ノコは注意深く木版をしっかり押さえないと、
ガガガガガッと音を立て木版があらぬ方向にいったり
集中力を要したけれど、とても楽しかった。
色を塗る前にサンドペーパーで1つ1つのパーツを丁寧に磨き
色を塗って、ニスを塗って出来上がった
初めて 電ノコを使った木工作品。
出来上がった当時の嬉しさがこみあげてきた。

美術クラスでは油絵、なめした革に色を付ける所からの
本格的なお財布作り、飛び出る絵本やコラージュなど
沢山の経験をさせて貰い、とても楽しかった。
今は亡き、美術クラスの先生は髪をツンツンたてた
ファンキー&パンクな先生でかっこよかった。
文化祭の時、生徒会で作った法被は
カップヌードル(ミニサイズ)を描いて下さって
その画の下に その先生の文字で
「俺たち大人のminiじゃない?」と書かれていて
ほんと粋で素敵な先生だった。
アクセサリーに革ジャンに革のパンツ。
バイク好きな先生。

自由な校風を存分に謳歌した高校生活は大切で愛おしい青春の1頁✨

美術の成績は10段階で8か9を頂いていた。
特に自画像の油絵は高く評価頂いた。
あれ以来キャンバスに向かっていないなぁ~
また、キャンバスに向かおうかなぁ・・・

高1では、割と大きな木枠の紙張りパネルにセットした用紙に
当時好きだった、今のように有名ではなかった
若かりし頃のトム・クルーズの写真を雑誌から切り抜いて
それを見ながら丁寧にデッサンし色を付けた。
今のトムは私の中ではワイルドなイメージだけれど、
若かりし頃のトムは静かな品のある好青年で
淡いピンク色のシャツにアースカラーの
コーデュロイのジャケットがよく似合っていた。
この時に丁寧に描いた作品も中々の出来だったので
とっておけば良かったナァと思った。

高校時代は色々な作品にチャレンジする機会を与えて貰ったので
時間をかけて静止画をそっくりに描くこともできるけれど、
私の場合、音楽で言えば即興のように
インスピレーションでおりてきたものを描くことが
何より自然で心地よい。