天と地の間

クライミングに関する記録です。

2020-2021冬山

2021年01月01日 | 冬山
年末年始は明神に入る予定を立てていたが、一週間以上前から大荒れになるとの予報。
荒れれば、ひょうたん池に至る沢すじの雪崩が心配になる。明神東稜末端から上がるのが妥当だろうが
かなりのラッセルを強いられるだろう。途中、荒れれば敗退も大変なことになる。ということで、第2
案の計画を立てて、車に乗り込んだのが12月28日。
7時に北九州で熊本からの2人と合流。
あらためて、予報を見ると、上高地に入るあたりからかなり荒れそうだ。相談の結果、第2案の八ヶ岳に
転戦することにした。ルートは三叉峰ルンゼ、横岳西壁の2ルート。
予報で仕方がないとはいえ、近年は八ヶ岳への転戦が多くなってきた。お手軽感から何十年もの間、避け
てきたのだが、これも体力、意欲の低下の表れだろうか。
以前は電車の乗り継ぎで多少の悪天でも否応なく計画通りに入っていたが、近年は車で行くことが多く、
転戦しやすくなったのが幸いといえばいえる。
20時過ぎ、八ヶ岳山荘着。ビール、焼酎で乾杯ののち、明日は空身でピストンしようと決め、床に就く。
12月29日
5時半、八ヶ岳山荘発―8時赤岳鉱泉着。
赤岳鉱泉のテントサイトはコロナの影響だろうか、それとも大荒れの予報を避けたのか、例年よりかなり
テントの数は少ない。アイスキャンデーは氷の出来栄えは今一つといったところ。これから行く三叉峰ル
ンゼの氷がつながっていればいいが。


三叉峰ルンゼと石尊稜へ至る沢に入るとトレースがある。しばらく詰めていくと、石尊稜を登っているパ
ーティーが見えてきた。
三叉峰ルンゼへのトレースはない。人気ルートということだが、誰もいないとは。
適当なところで三叉峰ルンゼへの沢に下りる。


2ピッチ目の私。ルンゼだけに雪深く登行に手間取る。




氷の発達が今一歩。

取付きの氷は繋がっていない。左にスリングが掛かっているが、どうもトラバース部分がよろしくないよ
うな気がする。ここは右から回り込むことにする。
ルンゼの中に入ると、雪は深い。トレースをつけるのに時間がかかる。3ピッチ上がったところで、アリ
キチ君とリードを交替。


メインの氷瀑をリードするアリキチちゃん。


稜線近くの私。

その後は順調に高度を上げ、右の石尊稜に上がって、稜線に立つと、果断なく吹く強風が氷の粒を飛ばし
てきた。ふらつくほどの風だ。もともと八ヶ岳は風の強いところであるが、明日からの大荒れの予報を暗
示しているようだ。誰にも出くわさない。


稜線より富士山を望む

下りは地蔵尾根を使い、美濃戸口へ下山。
本日の行動時間、14時間。
明けて、30日。かなり強い雨。ピンポイント予報では八ヶ岳は大荒れとの予報。
この日も日帰りで1本登る予定にしていたが、あっさりと諦めて帰途につく。
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