日本対アメリカは28-18で日本が勝利。予選リーグ3勝目をあげたが、予選敗退となった。他のグループも含めて対戦表を見ると、日本対南アフリカを除くと、勝ち負けはきれいに対角線上の上下に分かれている。
そう、ラグビーくらい実力どおりの結果となるスポーツはないと私は思う。というかそれは本当のことなのだ。だから3勝して決勝リーグに進めないことは過去になかった。ただ、一方で今回の予選の結果を見ると、単なる3勝でボーナスポイントゼロというチームも日本以外にはなくて、決勝リーグに進むにはトライの数を増やすか、負けても1トライ1ゴール以内の接戦である必要があるわけで、やっぱりもうワンランク実力を引き上げないといけないということにはなるんだろう。
とはいえ、今回の結果はもちろん、日本の戦いぶりは長年のラグビーファンには驚き以外の何物でもなかった。一番はスクラム。低いスクラムとかバインドを強くして巨漢フォワードに対抗するなんてことは、ずっと言われてたし、相応の努力を積んできたのも間違いないと思うけど、少なくともこれまでまったく歯が立たなかったわけで、信憑性がなくなっていた。ワールドクラスのチームを相手にドライビングモールで日本がトライを取るなんて--しかもあの南アフリカからトライを奪うなんて--まさしく夢のような出来事だった。
ところがエディーHCはできると信じて疑わなかった。スクラム担当のマルク・ダルマゾコーチやFW担当のスティーブ・ボーズウィックコーチなど世界の一流コーチを招聘、年間120日という合宿で4時おきでの4部錬!をこなしたと聞く(細かな数字は記憶によるので間違ってるかもしれません)。今までできなかったのに今回できたのは、なぜか? 大事なのは、それをやれば「必ずできる(勝てる)」と選手に信じこませたことだと思う。そして結果が伴った。それにしてもすさまじい練習がなくてはこの結果は得られなかったと思う。「世界一練習してきた」、みんなそう言ってた。練習すれば必ずできるわけでも、必ず勝てるわけでもないけど、ベストを尽くしてないとチャンスはやってこない。もっと言えばやれる以上のことはできない。それでだめだとして後何ができるのか? それを心から言うためには常に自問自答しなくてはならないだろう。
「俺たちは本当にできる限りを尽くしているか?」と。
今回のメンバーは誰もが「YES」と答えるだろう。
それからもうひとつ。多くの人が指摘しているが、わたしも外国人(もしくは外国出身)選手のすべてが君が代を歌っていたのには感動と驚きを覚えた。リーチ・マイケル主将によれば「ただ言葉を覚えてるだけじゃだめ。意味を理解して歌わないと」。そして毎日のように君が代斉唱の練習もしたのだという。彼らはもう日本人以上に日本人だ。日本の(ラグビー)のために戦っている。そこに大きな誇りを感じながら。個人的には学校などで無理やり国家を歌わせるのには反対だが、自らの意思で歌う分には何の文句もない。今回のチームを見ていて思い出したのは、もっともよき時代の大学ラグビーである。熱かった、少なくともラグビーに対して純粋だった(見るほうも)、美しいと思えた、あのころのラグビー。
今大会の日本代表の戦いぶりくらい、「あきらめずにやり続ければできるんだ」と思わせてくれた出来事はなかった気がする。そのくらい奇跡的な3つの勝利だった。代表の皆さん、スタッフ、関係者の皆さん、おめでとうございました。
今回の奇跡的な活躍がなかったら2019の日本開催のワールドカップがどうなってたかと想像するとぞっとする。観客もまばらな会場、それはありえないことではなかったろう。でもこれで、状況は大きく変わったに違いない。
ラグビーファンとしては、いろんな試合がもう少し盛り上がってくれると本当にうれしい。ビール飲みながら秩父宮で見る大学ラグビーなんて、ほんと最高なんだから。
そう、ラグビーくらい実力どおりの結果となるスポーツはないと私は思う。というかそれは本当のことなのだ。だから3勝して決勝リーグに進めないことは過去になかった。ただ、一方で今回の予選の結果を見ると、単なる3勝でボーナスポイントゼロというチームも日本以外にはなくて、決勝リーグに進むにはトライの数を増やすか、負けても1トライ1ゴール以内の接戦である必要があるわけで、やっぱりもうワンランク実力を引き上げないといけないということにはなるんだろう。
とはいえ、今回の結果はもちろん、日本の戦いぶりは長年のラグビーファンには驚き以外の何物でもなかった。一番はスクラム。低いスクラムとかバインドを強くして巨漢フォワードに対抗するなんてことは、ずっと言われてたし、相応の努力を積んできたのも間違いないと思うけど、少なくともこれまでまったく歯が立たなかったわけで、信憑性がなくなっていた。ワールドクラスのチームを相手にドライビングモールで日本がトライを取るなんて--しかもあの南アフリカからトライを奪うなんて--まさしく夢のような出来事だった。
ところがエディーHCはできると信じて疑わなかった。スクラム担当のマルク・ダルマゾコーチやFW担当のスティーブ・ボーズウィックコーチなど世界の一流コーチを招聘、年間120日という合宿で4時おきでの4部錬!をこなしたと聞く(細かな数字は記憶によるので間違ってるかもしれません)。今までできなかったのに今回できたのは、なぜか? 大事なのは、それをやれば「必ずできる(勝てる)」と選手に信じこませたことだと思う。そして結果が伴った。それにしてもすさまじい練習がなくてはこの結果は得られなかったと思う。「世界一練習してきた」、みんなそう言ってた。練習すれば必ずできるわけでも、必ず勝てるわけでもないけど、ベストを尽くしてないとチャンスはやってこない。もっと言えばやれる以上のことはできない。それでだめだとして後何ができるのか? それを心から言うためには常に自問自答しなくてはならないだろう。
「俺たちは本当にできる限りを尽くしているか?」と。
今回のメンバーは誰もが「YES」と答えるだろう。
それからもうひとつ。多くの人が指摘しているが、わたしも外国人(もしくは外国出身)選手のすべてが君が代を歌っていたのには感動と驚きを覚えた。リーチ・マイケル主将によれば「ただ言葉を覚えてるだけじゃだめ。意味を理解して歌わないと」。そして毎日のように君が代斉唱の練習もしたのだという。彼らはもう日本人以上に日本人だ。日本の(ラグビー)のために戦っている。そこに大きな誇りを感じながら。個人的には学校などで無理やり国家を歌わせるのには反対だが、自らの意思で歌う分には何の文句もない。今回のチームを見ていて思い出したのは、もっともよき時代の大学ラグビーである。熱かった、少なくともラグビーに対して純粋だった(見るほうも)、美しいと思えた、あのころのラグビー。
今大会の日本代表の戦いぶりくらい、「あきらめずにやり続ければできるんだ」と思わせてくれた出来事はなかった気がする。そのくらい奇跡的な3つの勝利だった。代表の皆さん、スタッフ、関係者の皆さん、おめでとうございました。
今回の奇跡的な活躍がなかったら2019の日本開催のワールドカップがどうなってたかと想像するとぞっとする。観客もまばらな会場、それはありえないことではなかったろう。でもこれで、状況は大きく変わったに違いない。
ラグビーファンとしては、いろんな試合がもう少し盛り上がってくれると本当にうれしい。ビール飲みながら秩父宮で見る大学ラグビーなんて、ほんと最高なんだから。