赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

??の春霞

2014-04-12 | ババ弁&ババ語録

横浜にいた頃、電車に乗る時や駅の構内で
よく見かけました。
車椅子のかたを、駅員さんたちが 車いすごと
しっかりと担いでいる姿を。
お仕事とはいえ、大変だと いつも思っていましたが
担いでもらっている車椅子のかたの「心の負担」に
想いを寄せると、辛いな~と思いました。

人の手を借りなくても、車いすのまま移動できる
装置や手段があり、ご自分でできたら
心の負担は ないのでは???と。

それは老人も 同様ではないか?と、思います。
(お元気なかたは、別として)

母の場合ですが
ペットボトルのキャップを開ける力がありません。
オープナーを使って開けたとしても、500ml
ボトルを持って 飲むことは困難です。
上を向けません(うがいは もちろんできない)。
カップに入れることも大変。

だから、私が行ったときにキャップを開け
中の量を減らして、冷蔵庫へ入れてきます。
開栓した日をキャップに記入しておき
日数が古くならないうちに、新しいのを
入れてきます。
(トップ写真は先月撮ったもの)

職員さんにお願いすれば、もちろん開けてくれます。
皆さん、優しいし、快くしてくださいます。
でも、ブザーを鳴らして呼ぶとき、職員さんが
何をしているかはわからない。
すごく忙しく大変なときかもしれない。
だから、母は呼びません。

「こんなことでは呼べない」と我慢しますが
心の負担より、我慢を選ぶのが私にはわかる。

だから、せめてそのくらいは私がするし・・・
ペットボトル開栓以外にも 同様のことは多々あり
近くに住んでいる故の幸せな仕事と思い、
訪れたときに 細かいことをしてきます。

しかし、この10日間。
家族の面会禁止で、それができなかった。
入居者がインフルエンザを発症して、元気な母への
面会も禁止・・・。
「これ以上、広がらせないため」らしいが・・・
個室なのに??
家族との会話がないために、老化が進むリスクも
あるのでは??

(それ以外にも、ここで書けない??も)

・・・??・・・の日々でしたが、やっと解禁の連絡が
入りました。
寂しいとか、そういう情緒の問題じゃないのね。
「あ~ら、アンタもやっとお休みがもらえたのね」
という猛母ですから~(笑)。

う~~ん。語彙不足の私には不便という言葉しか
浮かんできません。

通れる道が 理解できない理由で通れなくなった
感じです。
どうして通れないんだ?と 思うのと同じなのです。


母の衣更えもしなければならないし・・・
箪笥の整理もある。
お忙しい職員さんたちが どんなに優しくても、
家族が近くにいるのに・・・お願いはできません。

       *    *    *    *

近くにいるのにという、ジレンマのあれこれからは
やっと解放されそうですが・・・

「??は解消されない 春霞」 by 赤い靴