「カラマツの下の花畑」・・・・♪

軽井沢での子供時代に作った落葉松の下の花畑ーー心は今も~!「草花」「99歳の軽井沢物語」「葛西スケッチブック」ほか。  

そうだった・・・・  ~タカサゴユリ&ジャージーのスリフト

2012-02-28 | 葛西スケッチブック

先日の咲きかけていたタカサゴユリを見に行きました。
このところバタバタしていて少し間が空いてしまいましたが、もう咲いている頃です。
今日こそは写真を撮ろうと楽しみにその道を通ってみました。

花は咲いていませんでした。・・・・・ありませんでした。
咲いたはずの花ともうひとつあった蕾は折り取られ、はがれた表皮の残骸を垂らした茎が立っているだけでした。
先の日と変わりなくそこにあると思っていたのに・・・。
物事は移ろい、そんなめぐりあわせは、偶然に過ぎないということをすっかり忘れていました。

ふと、清川 妙著『出会いのときめき』(清流出版)の中のエッセイが浮かびました。
それは、ジャージー島を旅した著者が、海岸一帯を埋め尽くしたピンクの花、「スリフト」に出合うシーンです。
その写真を見せていただいたので、その光景は、実際に自分が見てきたように思い出せる…
一面にピンクの花で埋め尽くされている海岸。その真ん中を海の方へと轍の跡が伸びていた。
しかし、翌年同じ頃に花に会いに行った著者が見たものは、咲き終わった花の穂が広がる白灰色の世界でした。
言い古された言葉を書きそうになります。が、ぜひ、原文で味わってください。
ピンクの花は海岸植物・イソマツ科のアルメリア。和名は、浜かんざし。
花壇の縁取りやグラウンドカバーとしてもよく植えられています。


         



「ジャージーのスリフト」は、最近出版された、ちくま文庫『つらい時、いつも古典に救われた』清川妙著(早川茉莉編)にも収録されています。
また、3月8日には、「心ときめきするもの」(新日本出版社)が発売の予定とのことです。
先生のお元気のもと、たくさん分けていただけそうです。

コメント
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