先日、自由が丘への途上、奥沢神社の前を通りました。
鳥居には、藁でできた大きな蛇が巻き付いていました。目も鼻もチャーミングな大蛇、かなり立派。 睨みをきかせています。
お祭りのときは、お神輿に乗るのだそうです。
江戸時代の中頃、奥沢の地に疫病が流行り、病に倒れる人が多かったとき、
ある夜、この村の名主の夢枕に八幡大神が現れ、
「藁で作った大蛇を村人が担ぎ村内を巡行させるとよい」とのお告げ。
早速その通りにすると、疫病がおさまったとかーー。
大蛇神輿が街を練り歩いて、病魔を退散させるというこの祭りは、世田谷区の
無形文化財に指定されて、受け継がれています。
9月の第一日曜に、毎年、氏子が藁の大蛇をつくって、神社に奉納。
そのとき、一年前の蛇は、鳥居に巻きつけられます。そして、9月14日の大祭
に大蛇お練りが行われるのです。
街には、真新しい蛇祭りの垂れ幕が下がり、お祭りへの雰囲気を盛り上げていま
した。
これに似たものは、以前にも千葉県市川市の国府台の大きな民家(農家)でも、
見たことがありました。
民家の塀越しの松の木から道側へ頭を乗り出していた藁の大蛇。
たぶん、こちらは、辻斬りといわれる農耕行事のようで、道の入り口などに藁の蛇をかけて、悪疫、病魔などが入り
込むのを防ぐ慣わしのようでした。
また、蛇の形は水神の意味であるところから、田畑に水が行き渡り、豊かな実りを祈る行事にも繋がっているようです。
奥沢、自由が丘探検は、魅力がいっぱい!~☆”
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