ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

エッセー ~桜の季節に~

2017-03-09 | 日記
暖かな日がようやく多くなってきたようです。桜の開花予想をみると、東京は3月の第4週頃とか。たまたま市ヶ谷(千代田区)に行く用事があり、川沿いの土手を見てみました。桜は、蕾が膨らんできているようですが、まだ固そうな感じです。





先日病院に見舞った知人は、外出もままならないためか、桜をぜひ見たいと言っていました。満開の桜を見せてあげたい、そのためにも体力が回復してほしい、そう願っています。ん。もっとも私自身もう少し歩けるようにならないと桜を楽しむことはできませんから、怠けがちなリハビリに精を出す必要があります。

私たちは、華やいだ桜の雰囲気に引き込まれるのは誰もが同じと思いがちです。

先日、伊集院静さんの「大人の流儀7・さよならの力」を読みました。冒頭に、「春は、別離の季節である。」「どういうわけか、私の別離の記憶は、春であることが多い。」「卒業式、入学式、転校、就職、転勤、引っ越し・・・・と、春は人々がどこか別の世界、場所へ行かなくてはならないできごとが、他の季節よりもたくさんあるからかもしれない。それも一理あるが、歳時にかかわらず、春はなぜか、別離が多かったし、おそらくこの先もそんな気がする。」と書かれていました。



いろいろな想いで人生を生きている人がいる、そのことを心の隅にとどめておくこと、その大事さを感じるのですが、そう言いつつ、凡人の私は、近くで咲きだしたボケの花をみては、やっぱり花はいいなと単純に思ってしまうのです。



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