ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

風情という手品 ~都立小金井公園~

2022-01-19 | 散歩

このところのコロナの感染急拡大で、外出がためらわれます。

そうはいっても、引きこもっているのも気が滅入ってきます。

私にとって、距離は短くとも、歩くことが一番の運動です。

もっとも歩くと言っても、そろそろ歩きですがー。

梅の開花を伝えるブログを見ているうちに、梅を見てみたくなり

小金井公園に行ってみることにしました。一昨日です。

 

小金井公園の「江戸東京たてもの園」は休園ですが、

公園自体は自由に入園できます。

散策する人はさすがに少ないようでした。

梅林は、公園の西側部分の一角にあり、すぐ向かい側が

たてもの園になっています。

 

ほとんどの樹が蕾です。

そのせいか、勝手気ままに触手をのばしたような枝ぶりが

やたら目立ちます。

くねくねと身振り手振り交えながら、ふらふらと踊っている

ようです。

 

それでも、いくつかの樹には、ちらほら花が咲き出して

いました。

白梅の方が早いようで、紅梅はほんの少しでした。

陽だまりのベンチに腰を下ろしながら、くねくねした枝に

ついた白梅と紅梅の花を、しばらくみつめていました。

 

午後の陽ざしが、梅の枝のシルエットを地面に

描き出しています。

温かみもなければ、むしろ寒々とした感じです。

ところが、このシルエットをもたらしている枝一杯に、

春が、もうすぐ花をつけさせるんですね。

様相が一変し、温かみを感じるようになります。

まるで手品です。

 

梅林のすぐ近くに、ミツマタの木がありました。

ミツマタも梅と同じように早春を彩る花ですが、

こちらもまだ蕾です。

どれもうつむき加減です。

もっともミツマタは、もともと下を向いて咲く木ですがー。

ともあれ黄色い小さな花が見られるのは、

もう少し先のようです。

 

ロウバイは、今が盛りです。

早春を真っ先に彩る花の一つです。

ほのかに甘い香りを漂わせています。

 

陽ざしがロウバイの花を透かしています。

まるで自然のライトアップです。

風情というのは春の手品なんですね

コメント
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