シニアライフアドバイザーの松本すみ子さんが
亡くなられたのは、今年の2月3日ことでした。
このことをブログで紹介させていただいてから、
半年以上がたちました。
この間、松本さんが理事長を務めていたNPO法人
では、ぜひとも「偲ぶ会」を行いたいと準備を
進めていました。
しかし、コロナ禍のため、なかなか実施できずに
いましたが、今月(10月)、会員の方々がその想いを
一つにし、偲ぶ会の実現を見ることができました。
参加者は約50人。会員の方だけでなく、元会員の
方や活動の受講者も駆けつけていました。
さらに松本さんがかつて勤めた会社の同僚の方、
旅仲間など、親しい方々ばかりです。
志を同じくする方々ばかりです。
まさに同志です。
心が通い合う仲間です。
松本さんは、NPO法人を設立して自ら活動する
傍ら、全国の自治体や各種団体のシニアライフ
講座の講師として東奔西走。テレビやラジオにも出演。
新聞や雑誌でその活動が取りあげられただけでなく、
連載記事も執筆。著書も多数。
おそらく大々的に呼びかけられたなら、
もっと大きなお別れ会になったと思います。
でも私には今回の手作り感にあふれた会が、
とてもうれしいものでした。胸にせまるものでした。
時として詰まりながら贈られる言葉は、
松本さんへの想いにあふれていました。
そして、思い出が歌になって流れていきました。
歌われた曲は、松本さんの出身地宮城の
「青葉城恋歌」に始まり、
~瀬音ゆかしき 杜のみやこ
あの人は もういない~
「時代」で終わりました。
~めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変って歩き出すよ~
シニアにとって、思い出は力です。
人とのつながりは支えです。
たとえささやかでも、生きる喜びを味わうことが
シニアライフと思うのです。
会の締めくくりに、後任の理事長さんは次のように
話しました。
「松本さんに学んだことは、”それは無理・できない
と言わずに、やってみることが大切”ということです」
年を重ねるにしたがい、できることが減っていきます。
でも、大切なのは、できないことよりできることです。
無理と思うからやらないのでなく、できることを
みつける。
それが私たちにとって、生きる張り合いにつながる
と思うのです。
松本さんとの出会いに感謝の偲ぶ会でした。