中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

沈丁花

2007-02-27 17:50:43 | 身辺雑記
 前にも書いたが、沈丁花は蝋梅、金木犀とともに私の好きな花だ。どれもその芳香で季節感を強く感じさせられる。
  
  

 沈丁花の香りはとりわけ濃厚で、夏に咲く梔子(くちなし)に似通っているが、梔子は少し香りが強すぎるように思う。今年は暖かいが、普通はまだ肌寒さを感じる頃に咲き、夜に帰る時など、暗い中でこの香りを嗅いだりすると、もう春が来るなと思うのが好きだった。 

 中国原産の植物で学名のDaphne odora のodora は芳香のあると言う意味。香りが沈香(じんこう)と言う香木に似ていて、クローブとして知られる香辛料植物である丁子(ちょうじ)のような花を付けるということから沈丁花と言われたとある。葉の形が丁子に似ていると言う解説もある。


                              丁子(Wikipediaより)  

 家に帰る途中に幾株かあって香りを楽しんでいたのだが、いつの間にか無くなってしまったので、今年はあの香りが嗅げないのかと思っていた。それが今日家を出た途端に香りが漂っていた。探してみると、つい2軒ほど先の家に見事に咲いている。灯台下暗しだった。昨夜のうちに花が開いたようだ。


フクリンジンチョウゲ(葉の縁に白い斑がある)

  
シロバナジンチョウゲ