中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

行列

2008-12-25 09:00:00 | 身辺雑記
 新聞に、ある大手ハンバーガーのチェーン店が、通常の約2.5倍の厚みのあるハンバーガーの新製品を近畿地域でも売り出すことになり、その第1号店になる大阪・心斎橋の店では発売時間前から長蛇の列ができたという記事があった。

 添えられた写真を見るとなるほど大変な人出で、さすがにほとんどは若者のようだ。


 物珍しさのためか、野次馬気分なのか、群集心理なのか、たかがハンバーガーの新製品が売り出されたくらいで仰々しい、その日限りのものではないのだから後で行けばいいではないかと可笑しく思った。

 私は行列に並ぶのが苦手だ。戦中戦後の物資、食料が乏しかった時代には行列に並ぶことは当たり前のことのようだったが、それは父母達のことで私には覚えがない。近頃はテレビなどで「行列のできる何とか」とかで、何の変哲もないラーメン屋に行列ができているような場面も出てくる。他店に比べてそれほど飛び抜けて旨いものだろうとは思えないのだが、長い間並んでやっとありつけたら旨いなあと思うのかも知れない。

 根がせっかちなのか、飲食店に限らず、遊園地などでも並ぶ気がしない、遊園地や博覧会では、よく1時間待ちとか2時間待ちとかいうのがあり、中には3時間待ちとかそれ以上のものもあって、それでも並んでいる人を見るとその辛抱強さには感心してしまう。私などは何時間どころか、10人並んでいても気後れし、20人30人ともなると欲しいものでも諦めてしまう。

 外国でもこのように行列を作ることはあるのだろうか。もちろん難民などが配給される食料に群れ集まる場面はニュースで見ることはあるが、特殊な場合だろう。中国以外の国にはほとんど行ったことはないから何とも言えないが、中国では上海の豫園商場にある人気の小龍包の店の前でしか見たことがない。それも観光客ばかりらしかった。だいたい中国人は行列を作ることなどするのだろうか。バスでも地下鉄でも並んで待っていることがない、上海駅で南京行きの列車を待合室で待っていたとき、時刻が来て改札口が開くとどっと乗客が押し寄せて、我勝ちに前に行こうとする。押し合いへし合するよりも並んだほうがスムーズに行くのではないかと思うのだが、お国柄というものか。

 行列を作って待つということは日本人の特性なのか。そしてそれは辛抱強いという国民性の表れとも言えるのか、よく分からない。