中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

三代目

2012-01-11 14:58:44 | 海外あれこれ

 北朝鮮の金成日総書記が急死して以来、息子の三代目が新聞などマスメディアに取り上げられることが頻繁で、いささか食傷する。この三代目はまだ30歳前でその手腕などは未知だが、早くも偶像化されているようで、次々に称号が加えられていて、「21世紀の太陽」とか「もう1人の慈愛深い親、金正恩同志は父上だ」など、この国らしい仰々しい表現で、呼称の格上げが行なわれているという。

 

 写真を見るとこの三代目はだいぶ肥満している。国民の多くが飢餓で苦しんでいるというのにこの栄養過剰気味の肥満体は何だと思うのだが、そんなことはお構いなしなのだろう。さすがに金王朝の専制支配者だけのことはある。こんな姿を見たら国民は反感を持たないだろうかと思うのだが、どうも彼の地では「肥満は権力と富と権威の象徴であり、指導者への信頼と忠誠をもたらす手段」とされているそうで、韓国筋では、「普通の人とは違うという他者との絶対的差別化で“貴種”をイメージ付け人民に君臨するため」という見方もあるようだが、これで「民主主義人民共和国」を名乗る社会主義国家というのだから何をか言わんやだ。