中国迷爺爺の日記

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公と私ー橋下大阪市長に思うー

2012-01-24 09:27:14 | 身辺雑記

 大阪市は小中一貫校2校の設置を目指しているが、これについて橋下市長は、この2校を私立の進学校並みの教育内容やカリキュラムを実施する「スーパー特選校」にする構想を明らかにしている。

 

 市長が「スーパー特選校」に想定しているのは、東住吉区の矢田小を矢田南中に移設して4月に開校する1校と、東淀川区の啓発小と中島中を併せて来年度以降に開校予定の1校で、通学区域については、「(学校周辺)地域が活性化する」として、「市内全域」とする意向も示した。

 

橋下市長は啓発小と中島中を卒業しているが、自分の出身校を選んだことについては「路地裏の裏まで知っている。せっかく市長になったんだから、それぐらいやらせてもらいたい」と言ったそうだ。

 

 大阪市には小学校が299校、中学校は130校ある。その中から2校ずつを選んで特選校をつくることにどんな意味があるのだろうか。全国学力テストの結果は大阪市は低位で、府知事時代の橋下氏は激怒して市町教育委員会の指導や教員の資質に問題があるかのように罵倒した。学力テストの結果の公表に消極的な市町村教育委員会を「クソ教育委員会」と罵り、翌日「オカン(母親)に叱られたから」と発言を撤回した。「クソ委員会」と言い、「オカン」と言い、これが地方行政のトップに立つ者の物言いかと、その品性の低さに顔を顰めたくなるが、一部の大阪人には庶民的でいいと受けるのかも知れない。

 

 スーパー特選校を創ることで大阪市の公立校のレベルを上げようとするのだろうが、他の学校はどのようにするのか。対象が全市一区とすると、この学校への入学希望者の選抜はどのようにするのか。もともとの校区の子ども達が弾き出されることはないか。構想の詳細を知らないから疑問に思うことが多い。 (続)