女子卓球の福原愛選手が、全日本選手権女子シングルスで初優勝した。3歳9ヶ月で卓球を始めて以来、20年目のタイトル獲得だった。福原愛と言えば日本女子卓球界の第一人者とも言えるスターだから、今回初めてこのタイトル獲得というのはちょっと意外な気もするが、14歳で世界選手権8強、15歳でアテネ五輪、19歳で北京五輪に出場したのに、このタイトルには縁がなかった。優勝して涙を流したようだが、感無量の思いがあったのだろう。
卓球を始めた頃は、とても愛くるしく、試合に負けると大泣きしながらコート脇に控えている母親のそばに駆け寄っていく姿を古い8mm映画で観たことがあるが、何とも無邪気で可愛らしかった。こんなことから「泣き虫愛ちゃん」と愛称されるようになった。
中国超級リーグに参加、遼寧省チームに入団し、同じ超級リーグ、広東佐川急便チームにも属したことがある。中国でも人気が高く、肌がきれいなことから「瓷娃娃ツーワーワー(磁器のお人形)」と愛称され、「小愛シャオアイ(愛ちゃん)」と呼ばれた。
卓球を始めた当時の幼女も、今では23歳の立派な女性に成長した。これからもいっそう精進を積み、差し当たってはロンドン五輪で活躍してほしい。