中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

明明の電話

2012-11-07 07:41:13 | 身辺雑記

 久しぶりに上海の邵利明(明明)から電話がありました。日系の企業に勤めていますが、毎日なかなか忙しいようです。いろいろ話をしている中で、反日暴動のことを聞きましたが最近は静かになっているようです。何週間か前に外灘(ワイタン)の近くの料理店で食事をしていた日本人たちが、中国人の男たちに因縁をつけられ、殴る蹴るの暴行を受けた話をしましたが明明は知りませんでした。あのようなことをするのは生粋の上海人ではなくて地方から出てきた者が多いそうだがと言いますと、明明は、それもあるだろうけれどヤクザのような者が絡んでいるのではないかと言いましたが、そんなこともあるのかと何となく納得した気持ちになりました。 

 反日で日本の物は買わないそうだがと聞くと、皆買っていますよ、日本の物は質が良いから、私もユニクロへ行ってよく買いますと言いました。暴力事件のことでも日本の政府(マスコミのことでしょう)は大きく拡大して言っているとも言いました。当たっていないことでもないのかも知れません。日本のある全国紙のインタネット版を見ますと、反・嫌中国感情を掻き立てるような記事が毎日のように載っています。このような新聞は中国と仲良くしようなどとはまったく考えていないのでしょう。 

 今のところ上海に限らず中国の都市では騒ぎは起こっていないので、中国の当局者も煽ることはしていないようです。明明に限らず西安の李真など良識ある中国人にとってもあのような暴挙は不愉快なことのようです。それにしてもあの一連の暴動で何億かの損害を被った日本の企業などに対して中国政府は、日本に責任があるとして補償しないようですが、普通の常識は通じない国だとつくづく思います。日本の政府も腰が引けたような態度ではなく、粘り強く毅然として対応すべきです。 

 明明は上海に行く前は大阪のある商社にいて、そこから今の会社に派遣されているのですが、しきりに日本に行きたい、大阪に行きたいと言っていました。上海は物価が高く、特に家賃はひどい値上がりで住みにくいようです。それで思い出したのか、チョコレート菓子や塩ラーメンなどが食べたいとねだられました。まあ、年の小さな娘か大きな孫にねだられたようなものです。