中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

徒然雑草

2012-11-08 10:26:35 | 身辺雑記

11月7日

 ○米国の大統領選挙は現職のオバマ氏の勝利に終わった。米国の大統領選挙は膨大な資金と長時間をかけて行われる。米国民にとっては4年に1度の政治的ショー、お祭り騒ぎらしい。日本人にはなかなか理解できないことだが、選挙戦の最中には激しいネガティーブ・キャンペーンが行われ、相手候補の欠点や裏面が暴きたてられる。選挙が終わるとケロリとして相手を讃え合うのも何だか芝居じみて滑稽に感じることがあるが、米国人の気質なのだろう。それにしてもテレビ討論なども激しいもので、それで国民の評価を問うのだから、さすがに日ごろからディスカッションやディベートで弁論力を鍛えている国だけのことはある。日本の与野党党首討論などとは規模も質も違うようだ。

 しかし大統領選挙のやり方は選挙のたびに新聞などで解説されるが、どうもよく分からない。州ごとに選挙民は候補者のどちらかを支援する「選挙人」に投票し、多数を取った方が、その州全体の候補者の獲得選挙人の数となる。ここのところがどういう歴史的背景があるのかさっぱり分からない。選挙人を選ぶのなら直接候補者に投票した方が簡単だと思うのだが、そうはいかない事情があるのだろうか。

 再選された大統領は次の選挙には出られないから、再選後の4年間は「レイム・ダック」と言われて、政策に生彩を欠くのが通例だそうだが、さてオバマ氏の場合はどうなるか。 

11月8日

 ○新設大学の不認可の問題で騒ぎを起こした田中文科相は一転して認可することになった。不認可を言ってからわずか5日の変身だ。その間でもつじつまの合わない発言をしていた。実際わけの分からない人物だ。大臣たる者もっと自分のことばに責任を持つべきだが、最近の粗製乱造のような大臣が多いと無理な注文かも知れない。そもそもこういう喧騒で唯我独尊的な人物を大臣に任命した野田首相の見識が問題だ。ともあれ、振り回された3大学は何とか来春開学ができるので一安心というところだろう。 田中文科相は問題になった3大学について、「今回(の騒動が)逆にいい宣伝になって4、5年間はブームになるかもしれない」などと語ったそうだが、軽率で懲りもしない口だ。

 

 ○新聞などの写真につけてあるコメントは作った者の主観が表われていて面白い。これは7日の衆議院文部科学委員会での質疑の最中の田中文科相の姿だが、『毎日』紙は「疲れた様子の」とあり、『産経』のネット版では「ふんぞりかえって事務方から書類を受け取る」としている。どちらとも取れるが、我々も報道写真を見るときには自分の主観に左右されて、見たり、解釈したりするのだろう。私は疲れたように見えたが、いずれにしてもこの文科相の恰好はあまり行儀の良いものではない。委員会の答弁に立つ大臣が、こんな恰好をしても咎められないのだろうか。

   

 

 


万里の長城で遭難

2012-11-08 09:03:19 | 身辺雑記

 万里の長城でトレッキングをしていた日本の女性2人と男性1人が、突然の大雪のために遭難し死亡しました。女性1人と中国人ガイド、中国人添乗員は救助されましたが、死亡した人は皆高年者で、特に男性は76歳の高齢です。 

 一行は東京都のある旅行社が企画した「世界遺産 万里の長城 グレートウォール・100キロトレッキング」という8泊9日のツアーに参加し、7日間で100キロ余りを歩く計画だったそうです。時期と言い場所と言いいささか無謀な計画だという感じがしますが、この旅行社は、2009年に北海道のトムラウシ山で8人が遭難死亡したツアーも企画していました。 

 参加者は皆高齢ですが、このツアーに参加するだけの体力に自信があったのでしょう。しかし中国の北にある万里の長城のある山は険しく、寒さも厳しいのですが、寒さに対する備えは十分にできていたのでしょうか。一行は強風や腰まであるような積雪の中を深夜まで現場付近を歩いていたらしく、強い不安感にとらわれただろうと思います。最後にどんな思いをしたのかと痛ましく思います。 

 かつてある知人に、万里の長城で初日の出を迎えるという旅行社の企画があるがどんなものだろうと聞かれたことがありますが、私はすぐに止めた方がいいと言いました。寒さはこちらで想像する以上のものでしょうし、元旦が晴天とは限らないからです。私の意見もあってか知人は取り止めたようですが、その時も旅行社というものはいい加減な企画をするものだと思ったものでした。 

 中高年者の登山、トレッキングは盛んなようです。近くのJRや私鉄の駅には休日ともなると山歩きをする中高年者の姿が多く見られます。脚が悪い私は若い頃のことを思い出して羨ましくなります。女性の姿も多く、この人達はこうやって山歩きに慣れ、自信をつけて、だんだん程度の高い山を目指すのでしょうが、やはり若い頃から登山をしていないと、思いがけない危険に遭遇すると適切な対処ができないこともあるかと思います。山を軽く見ないことです。