中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

徒然雑草

2012-11-15 09:54:21 | 身辺雑記

11月13日

 ○『毎日』紙の読者の投書欄「みんなの広場」に大阪府の66歳の男性が、「過激な政治家の発言が怖い」として、石原前東京都知事、安倍自民党総裁、橋下大阪市長の名を挙げている。

 そして、「『官僚支配の打破』に『現憲法の破棄』『外交安保や領土問題に毅然とした対応』。『日本再生のために国の仕組みをリセット』など実に大仰で勇ましい。日ごろからマスコミでの露出度が高い人達からの発信だけに、理屈抜きに私達国民の中に浸透しやすい。だから、なおさら怖いと感じるのだ。私たちは平和や暮らしの視点から、政治家たちの発信を検証する必要があるのではないか」と言っている。同感。

 毎朝マッサージに行っている整骨院で、今朝70代のある女性が、「戦争好きの石原も、健康保険料をどうかしようとしている橋下も大嫌いや」と吐き捨てるように言った。 

 

 ○少し寒い日だった。北海道美唄のブログ友Sさんのブログを見ると、近く雪が降るという予報のようで、冬支度も忙しいらしい。添えてあった写真を見ると紅葉、黄葉が美しい。 

11月14日

 ○石原前東京都知事が新党を結成した。「太陽の党」と言う。「立ち上がれ日本」のメンバーが構成員になっているが、政党助成金を受け取る関係から解党せずに名称変更したのだそうだ。要するに衣替えで、新党と言えるのかどうか。「第3極」結集の核になりたいらしいがどうなることか。

 これを機会にいったい国会にはいくつ政党があるのかと調べてみたら17もあった。中には「改革の志士」と言う初めて知った政党もあった。衆議院に1議席だそうだ。無所属は衆院11、参院7の18名いる。

 

 ○林芙美子原作の「放浪記」の舞台の主演で有名な女優の森光子さんが亡くなった。92歳。「放浪記」の公演は2017回に達した。一昨年以降体調不良が続いていて入退院を繰り返し、昨年には点滴による栄養補給などを続けていたという。今年2月に誤嚥性肺炎で発熱し、4月に入ると胃ろうの手術を受け栄養注入を続けてきたが衰弱が進み、帰らぬ人となった。厳しい闘病生活だったようだ。

 90歳を過ぎても丈夫で元気な人ももちろんいるが、森さんのように生きていることに辛い思いをすることも少なくないのだろう。今日までに喪中欠礼挨拶状が何通か来たが皆母親で、97,96,95歳などと高齢だ。どのような状態で亡くなったのか、森さんの最後の様子と重ね、生きているとはどういうことかと改めて思った。

 

  ○先日遊説先の広島で、広島市が訴えている核兵器の廃絶は「現実には無理」「日本は平和ボケしすぎている」などと発言した橋下大阪市長に、松井広島市長は、「被爆の実相を十分理解していない人の発言」と批判し、「被爆者の話を聞いていただければ、おのずと分かるのでは」と述べた。

 これに対して橋下氏は「核廃絶を訴えても世界には響かない」と言い、日本が安全保障理事会の常任理事国ではない現状を指摘し、「広島県や広島市は、自分たちがどうプレーヤーになるか言わないと、一地域でペーパーをまとめるだけでは世界は動かない」と広島県知事や広島市長の批判に反論した。

 例によって批判されると、よほどの自分にミスがない限り発言を撤回しない彼のことだから、今回の反論も別に珍しいことではないが、それにしても驕慢な人間だと思う。毎年8月15日に、広島で行われる慰霊祭が放映されるが、おそらく彼は観たこともないだろうし、観ても「平和ボケだ」と冷ややかに思うだけだろう。広島長崎の被爆の時には生まれてもいなかったのに、その惨禍を語り伝え世界に訴えることを否定する、まったく思い上がった人物だ。