中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

比叡山延暦寺

2012-11-26 18:33:39 | 身辺雑記

 先週の三連休の最後の日曜日に、次男の家族3人(孫娘は部活で不参加)と比叡山の延暦寺に行きました。延暦寺には5月にも次男と2人で行ったのですが、行ってからちょっとした道の間違えで、中心の根本中堂に行きませんでしたか、効用の季節でもあるし、もう一度行こうということになりました。山上のモミジはほとんど終わっていましたが、行く途中には美しい紅葉、黄葉が楽しめました。 

 根本中堂はすぐに行けて、前はなぜ間違ったのかと不思議でした。根本中堂は延暦寺の総本堂で、伝教大師最澄が788年(延暦7年)に一乗止観院という草庵を立てたのが始まりとされ、本尊は刻んだ薬師瑠璃光如来とされています。その前に最澄がともした灯火は1200年間一度も消えることなく輝き続けているので、不滅の法灯と呼ばれているそうです。もっとも1571年(元亀2年)に織田信長の比叡山焼き討ちで根本中堂は焼失しましたが、再建後は山形にある立石寺から分灯を受けました。 

 次男の家族は根本中堂の中に入りましたが、私は人が多いようなので外で待っていました。最初に次男と孫息子が出てきて他の堂を観に行きましたが、次男の嫁(ひとみと言います)はしばらくして出てきて、素晴らしかった、厳かであのような所は初めて見ました、現世とあの世の境目のように思いました、お義父さんもぜひ見ましょうと強く勧められ、一緒に中に入りました。中は観光客でいっぱいでしたが、ある場所から内陣の中を覗いてみると正面の薬師如来の像の前は深く掘り下げられていて薄暗く、非常に神秘な感じでした。ひとみが現生とあの世の境目のように思うと言ったのも分かるような気がしました。中陣や外陣より3mも低い石敷きの土間となっていて、僧侶が読経、修法する場所で別名「修業の谷間」と言われているそうです。

    

   

    

 私はもともと非情、残酷なところがある織田信長は好きではないのですが、このような荘厳な場所を焼き払い、上人や僧侶から子どもに至るまでことごとく斬首した悪行は不愉快なものだと改めて思いました。一般には英雄とされていますが、戦国の世が生んだ異常な人物ではないでしょうか。

 大講堂と鐘楼 

    

       

 それからしばらく時間を過ごし、帰途につき、琵琶湖畔沿いの道路のわきにあるタイ料理の店で少し遅い昼食をとりました。夕方陽が落ちてから我が家まで送ってくれましたが、別れる時にひとみが根本中堂のお守りをくれました。息子は「信仰心のない人に上げるか」と笑いましたが、「長寿守」とあり、ひとみの気持ちが嬉しく、大切にしようと思います。 

 快晴に恵まれて家族と過ごした一日は、とかく無聊に過ごしている私には嬉しいものでした。

   

   

   


徒然雑草

2012-11-26 12:20:51 | 身辺雑記

11月25日

 ○民主党の安住淳幹事長代行は」来月4日公示の衆院選に同党を離党して他党から立候補する前衆院議員に対し、9月下旬の現執行部発足以降に党から受け取った活動費全額の返還を求める考えを明らかにした。10月下旬以降に離党を表明し、11月21日付で除籍とされた前衆院議員13人が主な対象らしい。民主党の現執行部は10月に300万円の活動費を同党の前衆院議員らに支給した。

 安住氏は大分市で記者団に、「別の政党に行って、民主党の党員やサポーターから受け取ったお金を使って選挙運動することはあってはならない」としたうえで、「改革とか言っているが、それ以前の問題で人間性が問われる」と批判したという。

 何やらみみっちいような話ではあるが、やはり300万円にしても活動資金は受け取っていながら、他党へ走った連中は返還するべきだろう。沈没しかけた船からゾロゾロ逃げ出すネズミを思わせる者は、維新など他党へ移れば衆議院選挙でも自分の地位は安泰だと考えたのだろうが、活動費まで「持ち逃げ」するのはネズミより浅ましい。 

11月26日

 ○愛知県稲沢市の53歳の農業の男性が、25日の深夜に名鉄名古屋本線の線路上に敷石11個を置いた疑いで列車往来危険の疑いで逮捕された。名鉄国府宮駅を中心に同市や一宮市内で今月5日から線路上に石が置かれる事件が計16件起きており、稲沢署が踏切にビデオを設置して警戒していた。調べに対し、この男は犯行を認め、「面白半分でやった。社会を騒がせたかった」などと供述しているという。

 この男50歳を過ぎてもこのような危険な犯行を行って、それで「社会を騒がせたかった」と言う。先日の愛知県豊川市で起きた信用金庫立てこもりの32歳の男の犯行と言い、どうも頭のネジが緩んでいるとしか思えない。

 

 ○東京都知事選に副知事の猪瀬氏が出馬をすることになり、自民、公明、みんなの党が支援を表明している。日本維新の会の橋下代表代行は大阪市長と“共闘関係”にある猪瀬氏を足がかりに衆院選で首都攻略につなげたいという思惑があるらしいが、各政党との「相乗り」になることにためらいがあるようだ。

 橋下氏は昨年11月の大阪市長選で、「相乗り」で対立候補を推す主要政党を「戦時中の大政翼賛会のようだ」などと激しく糾弾し大勝した。すでに東京の選挙区の維新の会の立候補予定者は、既成政党批判を繰り広げているが、都知事選のことになると途端に歯切れが悪くなるという。ここで批判を浴びせている既成政党と「相乗り」すれば、当然批判を受けるだろう。

 これから維新の会はどうするのか。猪瀬氏は前知事の石原氏が自分の後任として推薦し、今は維新の会の代表だ。当然維新の会としても猪瀬氏を支援することを主張するだろう。それに逆らってまで橋下氏は「相乗り」を避けるだろうか。これまでにもたびたび前言を翻した彼のことだ。おそらく大阪市長選で「相乗り」を激しく批判したことなどは忘れたように口を拭って、また適当な理屈を考えだし批判をかわそうとするのではないか。