Iさんは思い出ある三浦半島の情景を描かれました。
「はまなすの花咲く港」 日本画 F20
はまなすの実が見られるのは初夏でしょうか。青い空を映す海の
色は深く濃く表情豊かで、漁船や雲の白をより輝かせています。
伸びやかで勢いのある筆遣いと粘り強く重ねた絵の具の厚みが
画面に流れるゆったりとした空気感や力強さとなっています。
近づいてみました。
雲は透明感がありながら動きとボリュームがあり、質の硬い船の
白と描き分けられています。また一見穏やかに見える海はじっくりと
表情をつくりこまれていて水面下での驚くべき世界を想像させます。
「静と動」が混在する明るく清々しい作品となりました。
作品にますます力強さが増してきたIさん。次の作品も楽しみです☆
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”
の中のIさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。