Iさんは秋の実りを描かれました。
日本画 F6
木から切り落としたばかりの葉がついた柿の実は熟して食べ頃のようです。
さまざまな色に染まった葉はひとつとして同じ表情はなく、背景に金箔をおす
ことによりその美しさが際立ちました。地にひいた朱赤を金箔の間から少し
見せることで秋の深まりと華やぎが表現され、強い印象の作品となりました。
近づいてみました。
前面に出てくる艶やかな金箔地に負けないよう葉や実の下地作りから
時間をかけました。根気強く岩絵の具を重ねたことでよい発色と量感が
えられ、元気で伸びやかなタッチの重なりが果実の生命力をあらわして
いるようです。ちりばめられた鮮やかな色が心地よく響き合っています。
さまざまな技法を試し勉強しているIさん。次の作品も楽しみですね。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Iさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。