癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

マキノスミレとサクラスミレに逢いに・・・

2020年05月14日 | 花・紅葉だより

 新型コロナの影響で、人との接触は避けたいが、それだけにこの時期ならではの花には余計に逢いたくなる・・・というわけで、これも3年ぶりに、恵山地区のとあるところにひっそりと咲くサクラスミレとマキノスミレに逢いに行ってきた。どちらも北海道では珍しいスミレである。

 最初の廃道化した林道の藪を漕いで向かった428ピークでは、サクラスミレは1株も目にすることができなかった。諦めて、再び藪を漕いで次のマキノスミレの目的地・海向山左回りコースの456ピーク~海向山への急登部分に向かった。こちらでは3ヶ所ほどで、十分な株を見ることができた。

北海道には分布しないことになっているマキノスミレ

 ピンと尖った濃い色の葉に赤紫色の花と茎が特徴。全体の姿は細身ですっきりしてスマートな感じである。北海道の図鑑には載っていないスミレで、道内ではここでしか見られないようだ。自分も目にするのはこれで2回目である。

 いろいろなスミレの中では小さい方の部類に入る。1円玉と比べて見てその大きさを把握してほしい。

 このマキノスミレを見た後、途中から戻って、藪こぎで登り返した428ピーク付近でサクラスミレを30分以上も探したがついに1株も見ることができなかった。まだ、こちらは時期的に早かったようだ。

 ふと、3年前にマキノスミレを見た下山時に、恵山の高原コースの下の方でサクラスミレを1株だけ見たことを思い出した。ダメもとでそちらへ移動したら。案の定、登山道沿いに1株だけ見つけることができた。もしかしたら?と思い、その上の斜面へ上ってみたら、なんと10株以上も目にすることができた。

「スミレの女王」と言われるサクラスミレ

 花びらの中央部に窪みがあって、サクラの花びらのように見えることが名前の由来らしい。スミレの中でもっとも大きい花で、まさに「スミレの女王」にふさわしい姿である。葉も細長く上にシュッと伸びている。北海道では太平洋側に分布し、日本海側には見られないとのことだが、自分はこの地域でしか目にしたことがない。

こちらは、1円玉より大きい。

 「さくらすみれ」とネットで検索したら、ちびまる子ちゃんのお母さんの名前にヒット。これにはびっくり!マンガの中では肝っ玉母さんぶりを発揮しているが、ずいぶんと美しい名前だったのだ・・・。

 今日一番多く目にしたタチツボスミレやフイリミヤマスミレと比べると、上の2つの特徴が良く分かる。

タチツボスミレ

フイリミヤマスミレ

 今日現在の恵山つつじ公園のエゾヤマツツジ・・・今年はつつじ祭りも中止なので、つつじ公園駐車場は閉鎖されていた。歩数計は約17,000歩だった。